私は、複雑な家庭環境で育ちました。
そのため、
理想の家庭像は、
普通かもしれませんが、
人よりも強く思い入れがあったと思います。
「いつか自分も結婚して、平凡でもいいから
幸せな温かい家庭をもちたい」
「お母さんになって、子どもと一緒に
たくさんいろんな思い出をつくって人生楽しみたい」
という、この2つでした。
「こんな私なんてどうせダメだ・・・」
という思考になっていなかったのが、
唯一の救いで、よかったのかもしれません。
本当に心から憧れていたことでした。
そして、時は流れて
大好きな看護の仕事に就き、
周りが結婚や子育てをする中
多少の焦りや漠然とした不安もありながらも
“一度きりの人生、自分の好きなようにチャレンジしたい”という
気持ちで、何事にも前向きに取り組んでいました。
30歳過ぎてからでしたが、
そんな仕事が趣味のようだった私にも、ご縁があって結婚。
とっても嬉しかったです。
「私もやっと人並みの家庭をもつことができた♡」
と。
結婚したら、
すぐ子どもはできるものとばかり思っていました。
ですが、そんな都合よくもいかず・・・
すぐには子どもはできませんでした。
「憧れていた普通の家族をもつことも、私にはこないのかな・・・」
と、何度も涙を流しながら、床についていました。