中南勢音頭通信 イチロー君 1 | 私が言っては遺憾会(中南勢音頭通信)

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勘違いをしていた。前々回のブログで「星野阪神・カウントダウン」でがぜん創作意欲に火が付いたといったが、間違いであった。実際、そうであったのは、その二年前、2001年、イチローこと鈴木一郎の大リーグでの大活躍であった。

その文句も紹介しておく。


「おおきにありがと、イチロー君」


おおきにありがと、イチロー君

打ちました、走りました、魅せました。メジャーリーグはオールスター、相手ピッチャー誰あろう、言わずと知れた奪三振王、世界一のサウスポー、身の丈六尺九寸の雲をつくよな大男、球界一の長身だ、その名ランディ・ジョンソンよ、その一球目、150㎞の速球が懐深く突き刺さる、ちょっと身を引き見送った。同じ速さの二球目を、発止とたたけば一塁線、抜ければ長打のコースへ飛んだ、名手ヘルトン横っ跳び、バックハンドに差し出した、グラブにボールは飛び込んだ、ベースカバーのジョンソンと後はかけっこ足比べ、一瞬早くイチローが一塁ベースを駆け抜けた。

かつては彼もマリナーズ、51番背番号、受け継いだる因縁よ、も一度対戦してみたい、、あとで語ったジョンソンも最大級に褒めちぎる。

7年連続首位打者の勲章引っ提げ大リーグ、身をば投じて早や四月、期待と不安のその中で、首位打者争い演じつつ、年に一度の大祭り、メジャーリーグはオールスター、なんとトップで当選し、晴れの舞台はマリナーズホ-ムグラウンド、シアトル・セーフコ・フィールドよ、日本時間で7月の11日は朝の9時、大歓声の渦の中、彼の姿はありました。

思い起こせば去年の9月、イチロー前にチチローが、「のう、これせがれよイチローよ、7年連続首位打者は、立派じゃあるが、のうイチロー、お前の力はそんなもんじゃありゃせんぞ、いまのお前の才能を100%生かすなら、この日本には余りにも因習しがらみ多すぎる、勤めは十分果たしたじゃろう、残る務めは大リーグ、世界舞台の上に立ち、思う存分はねて来い、お前に日本は狭すぎる。

つまらぬ事故に会う前に、ことをこじらすその前に、も一度初心に立ち返れ、中傷、誹謗に耳貸すな、つまらぬ相手にモノ言うな、お前の行く手に道ひとつ、最大の実りをその手に収めるまでは、決してわき目を振るでない、

諭すチチロー、うなずくイチローよ、それから後のイチローの行く手については皆様方、十分すっかりご存じだ、後半戦も始まりました、応援歌もできました、シーズン最後の結果はどうか、ほんとにうれしい結末が、待っているのを望む気持ちは誰よりも、強いつもりでありますが、ここはひとまず身を引いて、ホームの陰からそっと見送る心地を持って、この日本よりよいさあれわいさで、応援するとショイ



イチロー、大リーグ一年目、オールスター戦の直後に書き下ろしたもの。

実は、この作品には様々なバージョンがあり、順次それらを紹介するつもり。それにより私の野球、ひいては物事全てへの価値観を読み取っていただけるかも、などと思ったりしている。



()  チチローの話について

イチロー渡米の前、女性がらみで週刊誌ネタにされていたことがあった。もちろん私の作り話。