こんにちは。



GⅠ三国は、スタート・1マークに対して強めの向かい風が吹くコンディションの中、開催三日目を迎えました。



そのような中、第4レース地元今垣光太郎選手が4コースからまくって勝利したレースがありました。そのレースで2位争いの航跡での駆け引きが熱かった。





2周1マークに向かい、先頭は今垣光太郎選手、2位争い内側に笠原亮選手、外側に佐藤翼選手。ともにスピードある自在派レーサーです。



この写真では外側の佐藤選手の方が優勢な感覚を私は持っています。なぜなら笠原選手は先頭航跡の内側、そして向かい風という条件なので、外側の佐藤選手が余裕あるターンが出来るのではと考えました。



しかし、僅かな時間と距離の中、航跡の外側に!





外側に進路を変えた笠原選手は、ハンドルを大きく入れると向かい風もあり、先頭の航跡の内側に入り2位キープするためには難しい間隔の中での操作でした。



スピードある佐藤選手は、やはりスピードターンで2位確保するため強気なまくりで攻める事になりました。





トップターンの今垣選手の航跡とまくる佐藤選手の航跡との間隙は僅かでした。笠原選手の出足が無かったらおそらく佐藤選手の引き波に入っていたでしょう。この僅かな間隙でターンした笠原選手のテクニックはナイス👍プレーだったと思います。





ボートレースは、航跡(引き波)の上を航走するとプロペラが空回転しやすく、スピードロスの原因になります。それは負荷がかかるターン時においては影響がさらに大きくなります。



そのような事をレーサーは瞬時に判断しながら、3周回航走しています。また直線1秒間に約20m進む中で、展開によっては、航跡の上、あるいは内側を航走した方が有利と判断し、航走しなければならない時が出てくるわけであります。



今回は航跡の内、外について書きました。

引き続きご観戦よろしくお願いします。



それでは また…     植木通彦