おはようございます。

日曜日の今朝は気持ち良い快晴!

さて、今回はBOAT RACE公式YouTube『DreamRunner』へのご質問に答えたいと思います。


「水質によって影響はありますか?」

24ボートレース場は海水場、淡水場、汽水場がありまして、今回海水場と淡水場にわけ、レースした経験を答えさせて頂きます。

海水と淡水の大きな違いは、皆さんご存知の塩分濃度です。この大きな違いをボートレーサーはレース経験から体で覚え水質の違うレース場を対応しています。

養成訓練が行われているボートレーサー養成所は、福岡県柳川市にありまして淡水であり、もっと前には本栖湖で訓練がありましてここも淡水でした。

私は本栖湖で訓練を修了し、その後地元の3場(若松、芦屋、福岡)で練習する訳ですが、養成所と同じ淡水のボートレース芦屋はイメージ通りでしたが、海水のボートレース若松、ボートレース福岡は、すごく柔らかく、直線はふあふあしている感じがしました。

当時はターンが上手くなりたいばかりで海水、淡水の特徴を考える余裕などありませんでした。これは現在の新人レーサーも同じではないかと思います。

まず海水場の特徴ですが、常に干満によってレース場から外海へ、あるいは外海からレース場へと潮の流れに強弱(大潮や小潮など)がありながら潮位が変化します。

その潮位の変化は、潮位が上がる干満から満潮になる時、特に大潮の時は勢いよく潮が入ってくるので風向風速にもよりますが波が立ちやすい傾向にあります。

その意味から淡水場と比べ、波などを乗り越える為のモーターパワーが必要となります。モーターパワーのデータは出走表などに勝率、2連対率、3連対率など記載されていますのでご参考にされてください。

一方、淡水場は、海水場と比べ流れなどなく常に一定水位となります。しかし気温や水温の影響を受けやすいイメージがありました。特に真夏、真冬はレースタイムに表れてきます。ですからモーターパワーの変動に対しての対応(各種調整)が重要となります。

プロペラを含む調整が合わないとターンする際の乗りやすさに顕著に現れます。そのため、乗りやすくするためのプロペラ調整に時間を費やします。

前後しますが、海水場は水質による乗りやすさがあり、本当の乗りやすさがわかるまでは少し時間がかかった記憶があります。感覚が難しかった印象があります。

淡水場のレースをご観戦、あるいは推理される際は、淡水場を地元とするレーサーをはじめ、出走表などに記載されています当地成績などを参考にされてはどうかと思います。

また海水、淡水、汽水関係なくこの3月は気温差が大きくスタートを安定させるのが難しい時期であります。

シリーズ通して、平均スタートタイミングと同じ、あるいはそのタイミングをより早いタイミングで安定したスタートをされているレーサーは、モーター調整が上手くいっているのではないかと思います。

今回レース場の水質について感想を書きました。
参考にしていただけると嬉しいです。

楽しい日曜日を!


それでは また…     植木通彦