やっぱり今年も「くるま旅」は始まるのです。
昨日4月21日朝、旅の足であり、家でもある愛車を那覇港に預けました。
2日後には名古屋港に到着する予定です。
車が無くなったので那覇港からぶらぶら歩いてみました。
以前からよく行ってた新鮮なお魚が手に入る「泊いゆまち」にも寄ってみましたが、
現在はほぼ全ての商品が値上がりしていて、とても私達庶民には手が出ません。
お客さんはもっぱらその場で食べられるお刺身や寿司などを購入する某大陸からのインバウンドの方々のようです。
近くに那覇ハーリー会館もあります。
あれっ、一人だけ赤い帽子にサングラス❓
さあ、誰でしょう🤣
遠すぎて写真は撮れないけどオシャレ感ゼロの輸送用フェリーが並んでいる先にひときわかっこいいクルーズ船が見えてました。
調べて見ると潜水艦とヘリコプターを搭載した世界最高級のクルーズ船だそうです。
HPから拝借させていただきました。
何と美しいフォルムなのでしょう!
船名は「シーニックエクリプス」といいます。
乗客は200人くらいの小ぶりな船ですがクルーの数も乗客と同じくらいだそうです。
宝くじにでも当たらない限り一生乗る事はない高級クルーズ船ですが、本物を見る事ができてちょっと感激でした。
さあ、車は預けたものの私達人間が本土に飛ぶのは24日です。
せっかく那覇に来たんだし、時間もあるので前から気になっていたホテルにお泊まりしてみましょう。
古い赤瓦は手作りなので全く同じものはないのです。
敷地内には当初からの木造レンガ作りの建物も遺されています。
このホテルは昭和16年には那覇市西海岸の波の上に設立されたのですが、昭和20年5月には戦争が激しくなり米軍の艦砲射撃により焼失してしまいました。
そして戦後昭和26年に現在の場所(那覇市大道)において再開されたのです。
創業当時からあった石看板にはかつてホテル名が書かれていましたが、艦砲射撃痕が残ったままここに移動されたそうです。
戦前からの歴史をずーっと見てきている貴重な石なんですね。
シーサーも紅型も泡盛の壺も100%沖縄ですよね。
そしてこのホテル、朝食付きのプランで予約した人にはすごいサービスがありました。
「くがに(黄金)テラス」と呼ばれるレストランに出入りできるカードキーが渡されて、
なんと、オリオン生ビール、泡盛、その他ソフトドリンクも全部どうぞご自由にお飲み下さい!とフロントのベトナム人スタッフが流暢な日本語で優しくおっしゃいました。
嘘のようなホントの話です。
チェックインすぐとお風呂の後にも行ってみましたが誰もいなくてもう好き放題、ホントに飲み放題でした(笑)
大浴場もあるんですよ。
こじんまりしてますが、化粧水や乳液も揃っていてとてもキレイです。
夕方も早朝もお世話になりました。
夕食はホテルでは提供していないので近くの栄町に繰り出して控えめに冷やかし半分でちょこっと食べてやっぱりビール飲み放題のホテルに戻ります。(笑)
さてここからは翌朝の朝食です。
とにかく宿泊客の数からすれば写真に撮り切れないくらいの種類があったのですが、それより何よりスタッフさま方の心遣いが素晴らしかったのですよ。
ひと通りトレイに並べて最初のラウンド終了です。
もちろん朝からビールも飲み放題です。
この写真を撮っているとすかさずスタッフの方が、「お客様ご夫妻でのお写真もお撮りしましょうか?」などとオファーを受けましたが、丁寧にお断りしました(笑)
写真にはありませんが、このあとおかわりを数回して、沖縄そば、タコライス、デザートのケーキやヨーグルトなど本当に至れり尽くせり美味しくいただきました。
全体的な感想としては、古いホテルなのに肝心な部分は全てリニューアルされており、びっくりするくらいお掃除が行き届いておりました。
その他にもなんと言うか全てにおいて品がいいのですよ。
昨今沖縄では外資系ホテルや趣向を凝らした新しいホテルが軒並みオープンしておりますが、時には歴史を感じる由緒あるホテルに泊まってみるのもありですね。
戦前、戦中、戦後を通してこのホテルに滞在した方々と言えば三笠宮殿下、タイ国総理大臣、東條英機総理大臣などの政府要人、のちには映画撮影で訪れた俳優陣や山下清や棟方志功などの芸術家達も訪れたというすごいホテルだとお勉強いたしました。
そんなワンダフルなホテルなのに、ありとあらゆるサイトをチェックしてついに見つけた最安値!ビール飲み放題、朝食付き2人でなんと11,376円ぽっきり。
Agodaさんそれはないでしょ!
私達に取っては嬉しい限りではありますが、いやはや、かたじけない!