岩手県に入って、けっこう南に下ってきたのに、ずっと岩手県です。
国内では北海道に次いで2番目に面積が大きい県なのです。
さすが、偉大なる大谷翔平さんが生まれた場所ですからね、広いんですよ。
そして南西部にある平泉町にやって来た頃には、暑い💦
北海道から青森、岩手県北部あたりまでは涼しかったのに、ここに来て初めて車内のエアコンを付けて寝ました。
平泉って、歴史的に有名な地名だけど市ではなく町なのですね。
駅の郵便ポストがめっちゃかっこいいのです。
岩手県のイメージキャラクターのわんこきょうだいです。
今まであまり見たことがない田んぼの風景ですが、この地方では「ほんにょ」と呼ばれる稲刈り後の天日干しの風景です。
平泉町で行くべきはもちろん中尊寺金色堂であります。
が、子供の時からお勉強が大嫌いだった私は日本史にも詳しくなくって、
中尊寺に向かう道の手前で出てきた弁慶のお墓についても、年代的にピンときません。
どうやら平安時代末期に君主源義経に仕え、全身に矢を受けながら立ったまま絶命したというすごいお方のようでした。
中尊寺に向かう境内はこんな登り坂が続きます。
早朝なのに暑いのです。
中尊寺に着きました。
中尊寺とはお寺なので、入場料無しで拝観できるところはたくさんありました。
そして唯一この奥の建物だけが、入場料1000円の世界遺産なのです。
中は撮影禁止なので、さっと見るだけなのですが、なんと美しい装飾に彩られた金ピカの仏像の方々なのでしょうか。
そしてこれらのなかに奥州藤原氏4代のミイラが収められているというのです。
こんな恐ろしくも素晴らしいお宝がなんとちょうど900年前に作られたというのですから驚きの国、ニッポンなのであります。
こちらは少しあとの時代に敷地内に建てられた能舞台です。
こっちは帰り際にちらっと見えた12個の干支の絵が書かれた祠です。
中尊寺に行く前の夜から道の駅で歴史のお勉強はサラッとしたのだけれど、中尊寺を建立した初代清衡公の目的とは、
「立場の違いによって繰り広げられてきた古今の戦争により死んでいった人々、そして戦争に巻き込まれて故なく死んでいった多様な生命を等しく供養し、安らぎの世界に導きたい。」
という現代でもそのまま世界中の全ての生命に当てはまるわかりやすいメッセージなのでした。
2011年にユネスコの世界文化遺産に登録されているんですけど、その名前が、「平泉ー仏国土[浄土]を表す建築・庭園及び考古学的遺産群ー」だって、確かに難しい遺産かもだけど、ちと長すぎない?