アンカラ到着の翌日に借りていた車椅子を返却し、その翌日に使わなければ荷物になるだけの松葉杖をどう処分したらいいか、ホテルのフロントのおじさんに相談したら、いつか必要なお客様がいらっしゃるかもしれないので、引き取らせてもらいましょう、って言ってくれて、

古くて暗ーいホテルのロビーの片隅に車椅子とセットで置かれてました。


その翌日外出中に突然雨が降ってきて、私の白いギブスもどきはたちまち汚れて黒ずんでしまいました。

元々薄いグラスファイバーを何枚も重ねてお湯で温めて足の裏から足首の上まで添え木のように足の形で固めたものをあてて固定するために包帯でグルグル巻き、テープでぺたぺた止めてあるだけのギブスですからホテルに帰ってから包帯をほどいてみたら簡単に取れました。

やったー!

お世話になったカッパドキア病院のドクター、ナースや通訳の方々には絶対内緒ですが、本当にごめんなさい。

押したり曲げたりすると角度によって痛い所があるくらいで普通に歩けました。

最低2週間、左足の使用禁止令でしたが 1週間でなんとかなったのです。

60年間も使い古した身体ですが、見直しました。

これからも頑張ってもらわないといけません。


そしてアンカラは楽しいです。

何で楽しいかって、ロカンタと呼ばれる安くて美味しい食堂を見つけたからです。

もう既にできてるおかずがいっぱい並んでいて、指さすだけでいいのです。

野菜もたくさん入っているので嬉しいのです。

お店でも食べられますが、私達はビール🍺やワイン🍷を飲みながら食べたいのでお持ち帰りしてホテルの小さいテーブルに広げてゆっくり食べました。

3日続けて通いましたが、日によっておかずが違ってました。

だいたい二人で¥1500もしないくらいでお腹いっぱい食べられます。

ちなみにパンはタダです。

食べきれないので道でぐた〜って寝ている犬にあげるのですが、一瞥されるだけで興味無し!

せめてマーガリンかジャムぐらい付けてよ、と目で訴えられます。

我が家のルイなら喜んで飛びつくはずですが。。。(笑)


とにかく今まであまりにも物価が高くて私の旅行満足度はダダ下がりでしたが、食べ物次第でどんどん上がる単純な仕組みになっているという事が分かりました。

他にもアンカラが楽しいのは観光地ではないのでしつこいく勧誘されないことです。

今回はちょっと前半に有名観光地を周りすぎました。

怪我をしてからすぐにパニクってしまって、急遽旅行工程を変更して行きたかったサフランボルという田舎の町を端折ってしまったのが残念です、今はこんなに歩けるのに。

まあいいか、残りはイスタンブールでゆっくりしましょう。


アンカラの街をなんとなくウロウロしていると、不思議な商店街にたどり着きました。

久しぶりに100%トルコ語のみで勧誘されます。

どういう思考回路で私たち夫婦がトルコ式の結婚式用ドレスやベリーダンス用衣装が必要だと思われるのか、わからないのです。


石畳の道をひたすら登って行くとカフェがある広場に出て、学校の遠足みたいな子供の団体に遭遇しました。

何故か皆声を合わせて挨拶してくれます、「こんにちは」って日本語で。もう、びっくり👀

この通りは手作りのおもちゃ屋さんが並んでいます。

なのでディスプレイはプレゼント用の箱ですね。

雰囲気いいですね。

観光客が増えてきたと思ったら、アンカラ城が見えました。

といっても城壁だけなのですが情緒たっぷりの古さです。


入場料無料なので、人がいっぱいです。

城壁から街が一望できました。


帰る道でお兄さんが何かを売ってます。

よく見ると、原色のキャンディでした。
全部私好みの色ばかりですが、飴なら要らないや!

帰り道、市場みたいなごちゃごちゃしたところに出てきて、なにこれ?昭和の縁日か、みたいな風景です。

なんかブルーやピンクのも売られていたような。。。

えーっと、こっちのは色違いだけじゃなくてくちばしの形も違うのがいます。

ニワトリとアヒルなのか?みんなめっちゃ可愛いんだけど当時日本の縁日で売られていたのとは用途が違うみたいです。


その日は歩けるようになった感激で、歩きすぎて足が棒のよう(太いヤツ)になっちゃって、帰りはバスに乗ってみよう!とドキドキで乗ったのですが、運転手さんにどこどこまで二人分いくらですか?と小銭を全部見せて聞いてみるも、トルコ語で勢いよく却下されました。

どうやらキャッシュ不可、アンカラカードのみ利用可のようです。

どっと疲れてバスを降りようとしたら、いいから座れ!みたいなジェスチャーです。

そして、目的地に着いたらわざわざ大声で降りろ!と叫んでくれて、なんだ、いい人なんじゃん。

てか私たちタダ乗りしちゃったのね。