当初予約していたクルーズをキャンセルしたためにその期間の10日間くらいぽっかり空いたので、アテネからギリシャ中部に向かうことにしました。

食欲だけは健全に保っていたためか(笑)、体調もすっかり改善し、早朝のアテネを後にします。


岩の上の修道院群で有名なメテオラに行くには、アテネから1日1本だけ運行されている列車に乗って麓の街、カランバカまで行きます。

列車は全席指定で、中はとてもキレイです。

空席は少なかったので数日前に予約しておいて良かったです。

途中雪が残っている高い山々が見えました。

地図をみると2,457mのパルナッソス山だと思います。

ギリシャというとエーゲ海のイメージが強くて高い山はなさそうなのですが、ギリシャ最高峰のオリンポス山は2,917mもあるのですね。

8時28分にアテネ中央駅を出発した列車は13時11分にメテオラの麓の街カランバカに到着しました。

驚くことに時間ピッタリです。

駅から歩いて15分くらいで街の端にある宿に着きました。

家族経営のこじんまりした宿ですがお庭もよく手入れされていてキレイです。

お姉さんに島ぞうりをあげたらとても喜んでくれて、

翌日には果物の差し入れまでいただきました。


街では週に1度の市場が開かれてました。

それにしても、この街の風景がすごいのです。

1988年にユネスコの世界遺産に登録されているのですが、その数年前の1981年に007シリーズのユアアイズオンリーという映画でジェームス・ボンドがこんな絶壁をよじ登っていました。

この街の後ろにそびえる奇岩群の頂上になんと修道院が6つもあるというのです。

お散歩がてらちょっとだけ登ってみたら、

驚いたことにラペリングしている人達がいました。

こわっ。

メテオラの頂上まではフットパスもたくさんあって、かなりの健脚なら徒歩でも登れるそうですが、普通はバスか旅行会社主催のツアーで巡ります。

私達は宿まで送迎付きだという、サンセットツアーを1人€25で予約しました。

ツアーの前にメテオラの麓を少し登って、持ち込んだランチを食べました。

ギリシャに来て以来全く雨に降られていませんが晴天でも風は冷たいです。

カランバカはアテネより寒いとは思ったのですが、この日の最低気温が5℃になっててびっくり👀でした。

宿のお姉さんが夜は遠慮なくヒーターを使って下さい、と言ってたのがよくわかりました。

お天気のいい昼間は18℃くらいまで上がり暑いくらいなのにね。

真冬は氷点下になるといいますが、真夏になると40℃〜45℃にもなるというのですからいやはや、ここの人達は変温動物みたいなのかしら。

旅行で訪れるなら春から夏になる前の今頃が1番いい季節なのかもしれません。