踊り場 | 銀輪流転

銀輪流転

ブログの説明を入力します。

小学生のころ、推理小説を読んでいて 踊り場 なる言葉に出くわした。
踊り場で探偵が賊に追いつき、格闘になるのだけど。

文字通りに解釈して舞台?
何故、階段の途中に踊り場(舞台)があるの?
大人になって、景気や相場の話で、踊り場という言葉を耳にする。

それはさておき、とんと山に行かなくなった。
このゴールデンウィークは比較的天候に恵まれていたのに。

初めての山を登る時は、これから向かう先を仰ぎ見る。
歩みを進めては仰ぎ見て、まだまだ、とため息。
眺望の開けないところでは、地図に目を落として進路を確認する。
やがてそれも億劫となり黙々、下を眺めて登る。

ふと気が付いて道を失ってしまったり、或いは道がなくなったりしても
                                 登りは、まだ大丈夫。

 この時点で引き返しても良いし、
       時間に余裕があって、方向が判っていれば、
尾根筋に出ればなんとか頂上にたどり着く。

さて、下山が問題である。
 登りは、頂上に収れんするけれど、下りは道を間違えるととんでもないことになる。

 平らな草原になった頂上で、登ってきた道が判らなくなって、軽くパニックになったり、
      尾根筋から谷筋に分岐する場所を間違って、危うく遭難といったこともあった。
 
 下りこそ、よくよく注意をして、おかしいと思ったら立ち止まり確認すること。
                      迷ったら、確実な場所まで引き返すことが肝心。
 そうして、事なきを得たこともあった。


閑話休題。
 明治維新以降、日本は突き動かされたように坂の上を目指したのであろう。
 そうして、第一次大戦で戦勝国側につき列強と伍して、国際的地位を得た。
 
 どの頂を目指して次の一歩を目指さないといけない時期が、
                            大正から昭和であったのだろう。

 その時に、何をしていたのか?
         フワフワと漂っていたのだろうか?
 先に、読んだ「戦前日本のポピュリズム」も時代である。


今、日本は、踊り場にいるのだろう。
     経済の停滞と少子高齢化の進行。
どのように、山を下りていくのか、
   道を誤らないようにしないといけないのだろうに。

あの時代との似た空気を感じる。