踊り場で探偵が賊に追いつき、格闘になるのだけど。
文字通りに解釈して舞台?
何故、階段の途中に踊り場(舞台)があるの?
大人になって、景気や相場の話で、踊り場という言葉を耳にする。
それはさておき、とんと山に行かなくなった。
このゴールデンウィークは比較的天候に恵まれていたのに。
初めての山を登る時は、これから向かう先を仰ぎ見る。
歩みを進めては仰ぎ見て、まだまだ、とため息。
眺望の開けないところでは、地図に目を落として進路を確認する。
やがてそれも億劫となり黙々、下を眺めて登る。
ふと気が付いて道を失ってしまったり、或いは道がなくなったりしても
登りは、まだ大丈夫。
この時点で引き返しても良いし、
時間に余裕があって、方向が判っていれば、
尾根筋に出ればなんとか頂上にたどり着く。
さて、下山が問題である。
登りは、頂上に収れんするけれど、下りは道を間違えるととんでもないことになる。
平らな草原になった頂上で、登ってきた道が判らなくなって、軽くパニックになったり、
尾根筋から谷筋に分岐する場所を間違って、危うく遭難といったこともあった。
下りこそ、よくよく注意をして、おかしいと思ったら立ち止まり確認すること。
迷ったら、確実な場所まで引き返すことが肝心。
そうして、事なきを得たこともあった。
閑話休題。
明治維新以降、日本は突き動かされたように坂の上を目指したのであろう。
そうして、第一次大戦で戦勝国側につき列強と伍して、国際的地位を得た。
どの頂を目指して次の一歩を目指さないといけない時期が、
大正から昭和であったのだろう。
その時に、何をしていたのか?
フワフワと漂っていたのだろうか?
先に、読んだ「戦前日本のポピュリズム」も時代である。
今、日本は、踊り場にいるのだろう。
経済の停滞と少子高齢化の進行。
どのように、山を下りていくのか、
道を誤らないようにしないといけないのだろうに。
あの時代との似た空気を感じる。