「「世界征服」は可能か?」 岡田斗司夫 ちくまプリマー新書
今日は、晴天の清々しい天候のなか、自宅待機。
暇です。昼過ぎ近所の書店にぶらり。
この新書シリーズは、中高生を読者層に想定していますので、基本的に読み易いです。
内容は、決して子供向けとばかりは言えない内容です。
単なる知識・情報を並べるのではなく、
自分で判断し考えましょうという姿勢で書かれたものが多いです。
これまでも、手に取ったシリーズです。
さて、内容ですが、アニメ、少年漫画につきものの、「世界征服を企む悪の秘密結社」の考察です。
いわゆる楽屋話やネタ本ではなく、論理的に世界征服を検討しています。
世界征服の目的
あなたはどんな支配者か?
世界征服の手順
世界征服は可能か?
と論は進みます。
最終章では、世界征服を「支配するとは?」の観点から考察されてます。
その中で、パックスロマーナとパックスアメリカーナが論じられたりしています。
或いは、階級と階層の考察を通じて、大衆消費社会であり高度資本主義に到達しつつある、
現在の世界経済のありようまで考えさせられるものがあります。
内容自体は、目新しい、斬新な主張はないのですが、
そのようなことを身近な題材から、自分で考えながら読むことに意味がある本です。
まあ、おじさんが読むより、やっぱり高校1年生くらいに読んで欲しい本ではあります。
※ 修正
本で扱われている題材、若い方には身近ではないかもしれません。
ショッカー、ガミラス星人、ギャラクター、死ね死ね団、
何それ?かもしれませんね。
ピッコロ大魔王、ジオン公国、ラオウ くらいは、理解可能でしょうか?
最近のアニメってどんな悪役なんでしょう?