今日は午前中、前回道なおしをしたイレンゲ村へ行き施工箇所の経過観察と村長、村人達とミーティング行い、その中でメンテナンスとして明後日に皆で少しだけ道なおしをする事になった。その際に村長からキトペ村の村長が会いたがっていると伝えられる。キトペ村とはこの事業が始まり一番初めに道なおしを始めた村だが、周辺から集まった道なおしへの寄付金をコミュニティがうまく管理する事ができず、結果、村長と村人達との間に蟠りができ、道なおしを中止せざる得なくなった村だ。すぐにキトペの村長と連絡を取り、午後に彼の家へ訪ねる事に。

午後、村長の家へ行くと既に数人の村人達が集まっていた。何の話だろうかと内心ドキドキする。
いつものように長い挨拶を終え椅子に座ると、村長と村人達から「もう一度キトペで道なおしを挑戦させて欲しい」とその言葉から始まった。色々な思いはあったが正直、とても嬉しかった。ここの村の道は本当に最悪だったからだ。今年の3月(雨季時)にキトペの道が気になり様子を見に行ってみると想像以上に雨季時の道はひどく、私達の車もスタックしてしまい、はまった車を見ながら何故、道なおしを中止しなければいけなくなったのか本当に悔しかった。私達の道なおしは「自分達の道は自分達でなおす」と村人達が思ってくれなければ始まらない。いくらこちらが直したくても彼らの意志が無いと意味が無いのだ。
村長と村人達にきいてみる。「なぜ、もう一度挑戦したいと思ったの?」答えはイレンゲ村での道なおしの結果を見て気持ちが動いたらしい。本当かどうかは分からないが絶対に最後までコミュニティで道なおしを終わらせると約束してくれた。
もう一度彼らを信じてみる事に決めた。


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キトペ村でのミーティングの様子
8月12日にダルエスサラームに到着し、今から南西へ900km離れたTukuyuという村まで車で移動する。公益財団法人 日本国際協力財団からの助成を受け行っている事業の為だ。
この事業は2年目で、Tukuyuを訪れるのは今回で3回目となる。毎回900kmの道のりを車で移動しているのだがこの道のりの間には日本ではとても見る事のできない風景、光景を見る事ができる為13時間~15時間という時間は私にとってさほど苦痛ではない。むしろ、今回はどの様なシーンに出会えるのか出発前はいつもわくわくする。

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ミクミ国立公園の中に国道が走っており、ここを通過する際にはいつも野生動物達が見える。今回はキリン、ゾウ、バッファロー、インパラが見えた。写真はバッファロー。

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街路樹がバオバブ。

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ランチはマサイの人達が焼いている山羊の肉。これが本当に美味!

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私の食べっぷりにテンションが上がったマサイのおじちゃん達が友達の証だと言って焼いた山羊の心臓をプレゼントしてくれた。初めて食べたが味は鳥の心臓に少しえぐみがあるような?感じだろうか。

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トラックにつかまって、楽して目的地まで行こうとするおじちゃん。

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こっちの人はある程度大きいものでもバイクで運んでしまう。
今日見たのは巨大パラボナアンテナを運ぶ人。


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車の泥除けに書いている文字をよくみて下さい。
「Shinji Kagawa」


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夕日。タンザニアで見た空が今まで見た空の中で一番大きい。

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人生で初めて見たピンクの月。

途中で、飛び石が車の燃料タンクにあったてガソリンが漏れだすというハプニングがあり、それを修理するのに3時間ほど時間を費やす。朝5時にダルエスサラームを出て、結局Tukuyuへ到着したのが夜の11時頃。
長旅でしたが無事に着いて一安心・・・。





6月10日から始まったナイロビ・スラム地区での道なおしも今日で最終日。
松本職員も私もこの2週間ゴミ山やドブに溜まったヘドロを見すぎて、ドロッとしたシチューを見ただけで現場を思い出すなど、この道なおしにとり憑かれようになっていたが、それだけに今日の最終日を皆で迎える事ができて嬉しさとほっとした気持でいっぱいになった。



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最後に集合写真を撮るときも全く関係の無い酔っ払いのおじちゃん、おばちゃんが無理矢理乱入してきて、最後までわやくちゃ。
最後まで笑わせてくれました。



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ボランティアスタッフのDさんは働き者でママ達からも大人気。
「私の弟と結婚してほしい!」と花婿候補をたくさん紹介されていた。


以前、このブログで紹介させてもらったユースグループのメンバーからは、「これから僕たちがもっとここの環境を良くしていくから見てて!」と力強い言葉を貰った。
彼らは皆が休みだった日曜日も月曜日もゴミの片づけをせっせと行っていた。本当に頭が下がる。


今回の道なおしは今日で終わりだが、このコミュニティや環境がこれからどのように変化していくのかがとても楽しみだ。