パプアニューギニアでのプロジェクトは2州、8つの道路で活動している。事務所から各道路までの距離、所要時間を表にして事務所内に掲示している。
活動計画や移動の燃料費の算出に参考になる、不可欠な情報と思ってのことだけど、あまりプロジェクトスタッフ間で活用されている様子は残念ながらない。
今回のようにアジア開発銀行、オーストラリア援助機関などからお客さんを連れて現場にいくときには、この情報は役立つ。こんな話をしていたら、普段お金の使い方に口うるさいフィリピン人担当者から、やっぱり日本人だ、と言われてしまった。
首都での道路省、計画省、財務省への報告のあと、東ティモールへ向かった。乗り継ぎの関係でブリスベン経由、シンガポール経由で東ティモール、ディリへ行く。報告が長引いて空港には出発の1時間前になんとかたどりついた。このあたりから気持ちが焦っていた。
この日はブリスベン行きとシドニー行きの二便があるが、両方の便のチェックインが始まっているようだった。出国手続きの列にならんでいるとき、搭乗のアナウンスが流れた。すっかり焦ってしまって、列を抜けて一番前に出て優先してもらうようにお願いした。列にいるまわりのオーストラリア人たちは遅い時間に出発するシドニー行きの乗客だろう、と思った。ところが、皆ブリスベン行きだった。搭乗のアナウンスに特段慌てる様子もなく、落ち着いたものだ。列の人に忠告を受けてもとの位置に並び直した。
隣の人に、自分もブリスベン行きに乗る、まず時間どおり出ないし、これだけの人数の乗客を置いていかないよ。と忠告される。それもそうだと思い、すっかり慌ててしまった自分を反省した。というより、時間には余裕を、ってことか・・・。