CORE Kenya | 道普請人_http://coreroad.org/のブログ

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エルドレットのCORE Kenya(道普請人の喜田副理事長、松本葉会員が常駐・運営)の事務所を訪れた。メールベースで活動の様子は共有しているが、実際に顔をあわせて現地スタッフや事務所の様子、現場の様子を見ることができたのは久しぶりだ。



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事務所のある建物


CORE Kenyaは、その活動規模を広げている。


1.外務省H23年度NGO連携無償資金協力(在ケニア日本国大使館):「農民組織の持続的な活性化に向けた「土のう工法」を用いた農道整備事業」



22011年度トヨタ環境活動助成プログラム:「ケニア五大水源地の一つチェランガニ山系の森林再生への草の根農民からのアプローチ」



32012年度Panasonic NPOサポートファンド for アフリカ:「子供達の夢と未来を載せた土のう袋、~ケニアの人々の声を届けることで広げる支援者の輪~」



4. 公益信託 大成建設自然・歴史環境基金:「「土のう」を使った、野生動物保護区の土壌流出防止と未舗装道路の改修についての技術支援」事業(ケニア)

喜田副理事長と松本会員の活躍が実を結んでいる。ケニア人スタッフ4名を指導しながら事業を進めている様子はさすがだと感じた。日曜でも全員が出勤していて、夕方5時ごろまで打合せをしていた。帰る前には月曜からの現場作業に向けて必要工具、道具類を連絡車に積み込んでいた。




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連絡車(積込み前)


住民参加での道路整備、「土のう」工法をベースにしながら、環境問題への取組など活動範囲を拡大させている。助成団体からいただいた機会を大切に現場で確実に成果を出していることが、次の助成や事業の獲得につながっていると感じている。

彼らが施工した道路もいいコンディションを維持している。村人らも感謝している。




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こういう仕事、事業を実施していることに対する対価、はどう設定すればいいのだろうか?助成を受けることができるは、たいていの場合事業経費のみ。団体の運営のために必要な間接経費をどう確保していくか?久しぶりに訪れたエルドレットの事務所での会議でまた考えさせられた課題だ。

今自分はコンサルタントという契約形態で、JICA事業に参画している。契約金内訳にはそれ相応の間接経費が計上されている。数割の前払いや契約履行期間中にでも支払いを受けることができる精算払いなどの制度もある。これらの手続きを進めるためにも人手がいる。人材を抱えるには人件費を確保していく必要がある。

「自分達の道を自分達で直せる」という意識を世界に広める活動は、まだまだこれからだ。

途上国の人々が生活道路で通行に困っている様子に、土木屋として何とかしたいと思って始めた活動。一緒に汗をかいたあと人々からいただく感謝の言葉を聞き、道を直して自信に満ちた人々の表情を見て、更なる活動に向けた活力を得る。自分達の現場の技術の向上とともに、団体運営のスキルも磨いて魅力的なライフスタイルを築いていきたい。