パプアニューギニア、ハイランドの人々は豚へも思いが強い。
子豚を連れて歩く村人
お母さんブタと子豚
放し飼いのブタを村ではよく見かける。誰のブタか見分けがつくのか、余計なお世話かもしれないが心配になる。
ブタは彼らにとって、貨幣経済が当り前の21世紀にあっても、人づきあいには欠かせない。お嫁さんをもらったとき、争いごとの解決、お葬式での参列者への接待など、ブタのやりとりで解決する。
ブタはお札にも登場する。
20キナ札、約700円
ブタのアゴで作られた、壁飾り
このブタをより早く大きく育てるトレーニングを実施している。ブタの需要は高い。伝統的にブタとともに暮らしている村人たちに、その飼育方法を研修することは彼らの生活に密着していることから、受け入れられ広く便益を与えることができるはずだ。
実際に作られた餌をブタに与えるところ
トレーニングで習得した餌、飼育方法で育てられているブタ。同時期に生まれ、従来のような放し飼いで育てられているブタと生育状況を比較することで、村人たちは研修内容の大切さを実感することができる。
短期間で大きく育つことから、村人たちにとって大きな利益となる。