プロジェクトサイトはエンガ州とサザンハイランド州の2州にまたがる。いくつかのサイト(道)は各州の州都からも100km以上離れていて、道路条件の悪さからアクセスが厳しい。近くにはゲストハウスもない場合があり、プロジェクトスタッフの宿泊先や研修実施場所を用意する段取りも一工夫が必要だ。
必要な段取りをしてしまえば、対象道路側の村で夜を過ごすことが効率的だ。自分は外国人ということ、そうしょっちゅう機会があるわけでもないので、村に泊まらせてもらうことは楽しみである。人々の親切に触れ、生活の様子を垣間見れるからである。
泊まらせてもらう家庭に負担があってはいけない、と思うけど彼らは一生懸命に接待してくれる。
夕食タイム。ドキドキして鍋のふたを開けると、わざわざ豚を殺してその肉をバナナといものツルと一緒に料理してくれていた。豚はぜいたく品だけれど、外国人の自分にはお腹を痛める可能性があり要注意だ。小片をつまむ程度におさえておいたけど、塩をかけていただいた豚肉はなかなかおいしかった。
夜は正直することがないが、囲炉裏を囲み暖をとりながらケロシンランプの明かりの下、話をする。写真左から道路省のエンジニアのジェリー、コミュニティデベロップメントスペシャリストのルベンである。
ここでも村人は自分の携帯電話の充電を乾電池を使ってやっていた。