エンガ州、カンデップ県。
そこの人々の暮らしは厳しい、と
日本から来た自分は無責任に思ってしまう。
幹線道路に出るのも大変、
同時に外部からの資材も情報も入ってこないという環境。
やっと幹線道路に出て、うまく公共バスに乗れたとして
3時間悪路をゆられて着くのが、スーパーもない町。
今自分はハーゲンというパプアでは三番目に大きいという
町に滞在していることが
とても恵まれていることのように思う。
プロジェクト対象道路の様子
道路は川に寸断されている。
両岸の地盤は浸食されやすく、距離があることから
橋を架けるのは難しい状況だ。
沈下橋のような構造が現実的かと考えている。
数日間にわたる研修を川向うの保健所で行うため、食料を担いで運ぶ。
大変だなあと思うが、彼らは笑顔を見せてくれた。
カンデップ県では宿泊先を見つけるのも大変。
同僚のルベンの友人の計らいで
県内にある農業試験所の施設内に泊まることになった。
この試験所では標高2,200m前後の地域における、
効果的な農業技術を開発、付近の農民へ
技術指導をしている。
保存のきく小麦の栽培を促進したり、
主食であるサツマイモの、生育期間の短い品種を
ペルーから取り寄せて栽培している。
左の家で飼育係のおじさんが住んでいる。
夕方、寒さにふるえていた自分を快く招き入れてくれて
焚火で暖をとらせてくれた。
「火をおこすことでしか歓迎できない」
と言われたけど、何よりのおもてなしで
本当に感謝しています。
このひとつの部屋で寝ましたが、見事にダニにやられてしまいました。
親切に泊めていただいていて、文句は言えません。




