5月1日より7日まで木村理事長がケニア、ナイロビを訪れた。日本では連休であるが、ケニアでは5月1日のみがLabour dayで休日であった。
現在、喜田副理事長と福林がケニアで実施されているJICAの技術協力プロジェクトに携わっている。ここでの経験やノウハウを踏まえて、JICAが実施するODAプロジェクトの限界と、NGOとして独自にどのような活動ができるか、について議論が白熱した。
特に、農業省内に並ぶ大臣や政府高官用のベンツやレンジローバーを見て、素直になぜ彼らは買えるの?乗れるの?という疑問がわきでたことによる。一方、技術協力しましょうという私は10年落ちの国産車を日本でなるべく経費がかかりませんように、と念じながら乗っている。こんな政府関係者のための技術協力ではなく、住民に直接手を差しのべられるようなアプローチをとりたい、との思いである。
決してNGOだから貧乏の我慢大会をするという意味ではないし、現地政府関係者の中には公僕としての使命感に燃えている人がいることも認識している。政府間技術協力だからこそ大きな影響力を与え、その結果の全国の農民が裨益するようなプロジェクトもある。
今回木村理事長訪問期間中に、ケニア政府農業省の技監を訪れた。喜田副理事長が20年にわたるケニアでの活動の中で得た信頼関係があったために、アポイントメントを取ることができた。 ケニアにおいて、NGOとしてボトムアップでの農道の道直しの活動を進めることを意思表明した。技監からは賛同と期待の言葉が寄せられた。
右から木村理事長、ケニア農業省技監Dr.Songa、福林