日曜日に大阪の国際交流センターで開催されていたワン・ワールド・フェスティバルに参加してきた.国際協力に携わるNPOやボランティア団体,ODA実施機関のJICAや財団法人,世界銀行などの国際機関も出展していた.国際協力への関心の高さからか,多くの人(高校生から社会人まで)で賑わっていた.
行ってみようと思ったのは様々なNPOの活動スタイルに関心があったからだ.今となっては他人事ではなくて,こうしたイベントでどんな展示が人目をひくのか,各団体アピールにどんな工夫をしているのか,個々の活動でどんな苦労があってどう対処しているのか,興味はつきなかった.
世界の様々な国で活動されてい団体が多く,活動国の民芸品などが飾られていた.パソコンで活動状況写真をスライドショウで流しているところもあった.民俗衣装を着ている人,団体のTシャツを着ている人たちも目をひいた.
展示に携わっている方は展示のためにボランティア等でその団体に関わっている方が多く,現地での具体的な活動,体験談などが聞けなかったのは残念だった.例えばパプアニューギニアやケニアを舞台に活動している団体もあったのだけれど,そこにいた方は国内活動を支えるボランティアだったりで,突っ込んだ現地情報は得ることはできなかった.
展示を出している方たちは皆一様に活き活きと活動されている様子が印象的だった.国際協力の現場では,相手国の自発的発展をめざし,生活改善に向けた人々の内発的動機づけが重要であると言われている.今,日本でこうした国際協力の活動に携わる方も自分の中の内発的動機づけにより動いているのだと思う.「ふつふつと沸いてくる躍動感」のようなものを感じられているのだろう.自分もなるだけそういう精神状態を保ち続け活動していきたい.前向きに,ということでしょうか.
思わぬ再会があった.ウガンダで行った協力隊への「土のう」道直しの研修にたまたま一緒に参加してくれた京都の大学院生だ.彼とは一緒にウガンダ,ケニアの国境を超え,またわざわざ私の学位公聴会を聞きに来てくれた.公聴会後,彼を駅まで送って言ったのだが,その時マラリアにおかされていてしんどかったのも思い出された.彼はこのイベントの裏方として働いていた.まさか知合いに会えるとは思っていなかったので,広がるネットワークをうれしく思った.