パプアに根付く「土のう」 | 道普請人_http://coreroad.org/のブログ

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200610月に整備した道路の様子を見に行った.約13ヶ月が経過したときの様子である.今はちょうど雨季で雨が夜になると降っている.「土のう」で補修した箇所は今も安定していて走行性が確保されていた.道路脇の排水溝が流出してきた土砂で埋まり一部が補修した路面にも広がっている.早急に排水溝の土砂上げをする必要がある.補修箇所が特定できるようむき出しにしていた土のう袋が破れ始めてはいるが,中の砂利が固まって安定している.



2006年10月施工前の様子



2006年10月「土のう」で整備後の様子



2008年1月の様子



 私が滞在したときに補修した箇所以外で,彼ら自身で「土のう」を使って補修した箇所が見られた.また,今回訪れた時には,施工を指揮した村人が家の前のカルバートを補修していた.埋め戻すときに管の周りを「土のう」で固めて沈下を防いでおり,彼なりに工夫をしている様子がわかる.「俺のアイデアだ」と自慢げに話す彼の中に「土のう」が定着していることをとてもうれしく感じた.先の排水溝の維持管理など助言をした.土のう袋があればまた引き続き,道を直していきたいという.この点については国会議員とも協議しながら持続的な道路維持管理ができるような体制作りを進めていく.



右が施工を指揮した村人,カルバート周りに「土のう」を敷設