今日のテーマは、『貧乏人のデイトレ、お金持ちのインベストメント』です。
早いもので、『2019年』も2週間を切りました。
毎年、毎年、『時間』の経過スピードはどんどん増しますね。
2015年元旦に設立した『井上耕太事務所』も、
多くの方々に支えられて、今年の終わりと共に『5年間』経過した事になります。
様々なイベントがあった為、
設立当初を振り返ると『ずっと昔』のように思われる一方で、
『一瞬だったな』と感じてしまう、『相反する感覚』に囚われています。
恐らく、
年内の残り『2週間』も一瞬で過ぎてしまうのでしょうが、
『今年の仕事』を来年に持ち越さぬよう、精力的に活動していきたいと思います。
早速、本題に入ります。
今日採用したタイトルは、数年前、私が、古書店で購入した書籍のものです。
貧乏人の『デイトレ』、お金持ちの『インベストメント』。
『資産形成(投資)』における『真理』を、シンプルに表していますよね。
私自身、
『デイ・トレード』という類の取引には、手を出した経験はありませんが、
個人的に、その取引手法で恒常的な『資産形成』をしていく事は、不可能だと考えています。
以前の『公式ブログ』でも書きましたが、
基本的に、取引対象が何であれ『デイ・トレード』で射抜こうとする利益は、
市場に存在すると考えられている、僅かな『歪(ひずみ)』です。
例えば、
ある中古ソフト店で『安価』で販売されているゲームソフトを購入し、
違う中古ソフト店で『高価』で売り抜けると、『利鞘』が稼げます。
実際、
上記の例は、『堀江貴文さん』が少年時代に実行したことで、
『お金』に興味を持つ、最初の『きっかけ』となったと言われる有名な話です。
この時、
同じ時間、同じ世界にも関わらず、取引価格に『歪』が存在していた為、
その売買差益を享受して、かつての堀江少年は『お小遣い稼ぎ』が出来たのです。
堀江貴文さん自身、
日本における『ネット革命の風雲児』として名を馳せた方ですから、
当然、その幼少期においては、未だ『ネット社会』は存在していません。
私の記憶では、
一般家庭にパソコンが普及したのが『Windows95』からだと考えるので、
当然、堀江少年の『リアル・デイトレ』を可能たらしめたのは『ネット社会の未到来』です。
しかし、
ご存知の通り、その後の『ネット社会』の進展は凄まじいものがあり、
今、世界中は、ネットを通して『瞬時』に情報により繋がっています。
一説によると、
直近『20年間』で見ても、年間で生み出される『情報総量』は、
2000年当初を基準値として、『約7000倍』まで増大したと言われています。
実際、
一度『ネット社会』に情報が出現すると、その後はアメーバ状に瞬時に広がり、
その世界で『存在』そのものを、『消滅』させることは不可能ですよね。
それだけ、
『瞬間的』に『情報』の拡散が可能な世界がやって来ていますから、
『デイ・トレード』で射抜こうとする『歪』も、存在し得ないというのが私見です。
*正確に言うと、市場には確実に『歪』は存在していますが、
その寿命は、現代では『刹那』ほどの時間も無いと考えます。
そもそも、
仮に、『デイ・トレード』で市場から『お金』を得ることが出来たとしても、
その『行為』は、私自身の『資産形成(投資)』に対する『美学』に反します。
確かに、
『デイ・トレード』で得られた利益も、市場の調整機能として働いていますが、
根本的部分で、世の中に対して、何かしらの『価値』を生み出すものでは有りません。
対して、
『インベストメント』という言葉で表される『投資行動』は、
自身の『お金』が、世の中の『経済発展』に有効活用されて、
その『成長リターン』の対価として得られる尊いものです。
人によっては、
『お金に善い・悪いは存在しない』と考える方々もいらっしゃいますが、
私自身は、その意見を尊重しながらも、自らは『美学』を求めたいと考えています。
話を戻すと、
市場に存在する『歪』を利用して儲ける『デイ・トレード』ですが、
『価値が明確なもの』が世界中に存在しない以上、『ギャンブル』の域を超えません。
近年では、
その最たる例が『仮想通貨(代表通貨:ビットコイン)』だと思いますが、
そのボラティリティ(価格変動)の激しさを見ると、一瞬で理解出来ますよね。
記憶に新しい、
『仮想通貨バブル』が最盛期を迎えていたのが、
今からちょうど『2年前』に遡る、『2017年』の年末の時期です。
その当時、
猫も杓子も『仮想通貨』の話をしていましたが、
翌年2018年のスタートと同時に始まった『下落相場』で、
投資者・斡旋者ともに、一瞬で、居なくなってしまいました。
有名人、著名人も多く被害(?)に遭われたので、
その当時は、世間的に結構話題になりましたよね。
今年(2019年)に入り、
一時期、『1万米ドル』を回復していたビットコインの価格ですが、
今月時点では『7000米ドル』を割り込んで推移しており、
テクニカルで『4000米ドル』すら射程圏に捉えている状況です。
こんなものに投資(?)していては、『精神』がもたないですね。
また、
古今東西、時代、民族を超えて『価値ある存在』と認識されてきた、
『ダイアモンド市場』にも、2019年現在では、暗雲立ち込めている状況です。
この分野において、
デビアス社が世界的『専売権』を保有しているのは有名な話ですが、
世界的な『需要』の低下から、同社は直近2年間の採掘計画を縮小しています。
実際、
世界的に『ダイアモンド』の総売上げは減少し続けており、
2018年と比較した2019年実績は『▲25%減』と大打撃を受けました。
更に、
『単位価格』としても『▲5%』の下落を迫られており、
世界に1つとして、『価値』が担保されたものが存在しないことを証明しています。
ユダヤの世界でも、
『資産形成3種の神器(知識・情報、宝石、ゴールド)』にカウントされますが、
その一角(金:ゴールドも含めると3分の2)の存在が危ういものとなっています。
勿論、
私自身、自身のポートフォリオ内に『コモディティ』も含んでいますが、
資産総量から考えた際、その『割合』は、一定基準以下に留めています。
繰り返しになりますが、
『トレード』的手法に重心をおいた『資産形成(投資)』は、
私自身の『美学』には、そこまでは合致しないスタイルです。
貧乏人の『デイトレ』、お金持ちの『インベストメント』。
この言葉を頭に留めて頂き、
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井上耕太事務所
代表 井上耕太