嵌めたはずの棟が、何故か外れて落ちた際、下に待機していた1人の大工さんの背中を直撃した時、
社長が
『馬鹿ヤロー、何してんだ❗️❗️』と上にいた大工さんへ怒鳴り付けると、
怪我の状態を心配した関係者全員が、直撃した大工さんのもとへ近よりました。
幸い棟の先端が先に床へ落ちて、大工さんの背中にのしかかる形で直撃したたため、軽い打撲で済んだ様子でしたが、その大工
さん曰く、確かに棟が嵌まったのを目撃していたといい、上にいた大工さんも確かに確認したはずであるが、外れるはずがないと首を傾げました。
結局嵌めた際に弾みで外れたかと腑におちない感じで、棟を完成させましたが、
確かに私も下から目視で見ておりましたが、間違いなく嵌めたはずの棟が落下したのが不思議でしょうがありませんでした。
さて棟上げ後は全国的にするのは餅撒き、菓子撒きなど近所の子供たちを呼んで盛大にする祝いせつたいをするのが習わしですが、ここで問題が起きます。
先の危うい事故を気にした社長が、餅撒きは中止するといいます。下から子供たちに配って帰って貰うと言うのです。
大工さん他家主であり社長の両親、私を含めた業者さんもさすがに
『社長あんた、おかしいで❗️どうしたんや』といいますが、屋根から餅撒き中落下して死人がでたら困ると言うのです。
そりゃ落下して…困るけれどもと呆れた周囲の方々が反論する気も無くなった時、
『いい加減にしなさいよ💢ここ数日皆んなにワーワー、祟りだの、障りだの、あんたはうるさい❗️』と社長の姉さんがいいます。
結局神事後に餅撒きは普通に行われて、棟上げは無事に終わりました。
それから2か月間工程通り行けば、無事に完成する予定です。
何度か連絡を受けて、資材発注の為に現地で打ち合わせしては、各種業者さんへ資材を運ぶ作業を何度かしていました。
そして内装も終わり完成間近になっていた建物を前に、私は社長に用事があった為、現地に夕方6時頃に訪問しました。
その時、櫓門のような門を潜った時、いつもは感じないある種の気配を私は感じました。
櫓門のような門の方角は東南でした。
その頃から家相学に興味があった私は、数秘術と同時に家相学を学んでいて、単純に東南は人の出入りが良く、家相学的に良方角と位置付けていました。
確かにそうなんですけれども…、
そして社長と話を終えた私は、新築内を見て周りました。
社長や、皆さんは新築横に小さい建物で、2か月過ごした母家に居ました。
卸した資材で施工された新築を確認しながら立派になった家屋を色々あったなあと感慨深げに見て周り、二階の電気を消して階段を降りている時です。
不思議な光景を目にしました。
その新築の階段は踊り場があるような方向転換する階段で、上から下へ真っ直ぐ降りる直階段ではありませんでした。
それで、二階から階段を降りはじめた際です、階段正面の窓から何かが沢山入って来るのが視えました。
そして私の肩に誰かがすれ違いざまに当たった時
『ああ…霊道…、そうか、ここは霊道だったんだ』と階段の窓から見える櫓門を見て、そう思いました。
高台に建つ櫓門、棟門は亡くなった霊や浮遊霊、不成仏霊がくぐる霊道となる事があります。
そして東南に構えた櫓門を潜ると正面には建物の玄関が辺ります。
後日談でしたが、施工中も階段から何処からともなく、足を引っ張られたり何か気配を感じたと言う大工さんもおりました。
とはいえ施工業者社長が言うように、建物に住まわれる身内の方が亡くなると言う根拠が何なのかは霊視も詳しくしていなかったので、現時点ではわかりません。
そもそも建物を修復する機会は、そんなに機会がある事は少ないと思うのです、何かの偶然が重なったのでは無いかとそう思っていましたが、霊道の玄関、門の因果関係が何か作用しているのか…。
家相を調べてみようかと考えながら、階段を降りて新築玄関で私を待っていた社長と母家へ向かいました。
母家でお茶を飲んで帰れと声をかけてくれました。
私は先程の浮遊霊、不成仏霊が階段を通る際に階段で方向転換する場所での出来事は黙っていました。
しかし母家でお茶を入れて待っていた社長さんの父親が炬燵で寝ている姿を見て。
私は焦り、ドキッとしました。
走馬灯のようなオーラーに包まれている姿を視て…、
『あ。死んでいる…』と私
『えっ?』と聞き逃さなかった社長
走馬灯のようなオーラが視えたと言う事で、私の経験上100%の確率で翌日〜1週間内で亡くなる事が多いこの怪現象、
社長へ、親父様は特に病気とかありますか?というと、特に無いと言われます。
どうしょう…
言うべきか、黙っているべきか、
考えた末、社長に階段降りる際は、気をつけて下さい、ワックスが効いてますので、新築内で良く1週間内で、階段降りる際に転倒して最悪の場合亡くなる方もおりますよ、
迷信より、現実にある事ですから注意して下さいと、社長に親父さりを気遣いながら、適当な理由を言いました。
そして今走馬灯さんようなオーラーが視える親父様が起きてきたので、軽く挨拶後に会釈した私は2人から見送られ不安げになりながら帰宅しました。
翌日朝7時、自宅に電話が鳴りました。
電話の相手は施工業者の社長でした。
おはようございます社長、昨夜はお世話になりましたと言うと、
今朝親父が階段から落ちて亡くなった…。
私は受話器を持ったまま、ただ黙っていました。