後を絶たない情報流出と不正利用 | クレジットカードミシュラン・ブログ

後を絶たない情報流出と不正利用

 国内の経済の状況,就職状況,個人の経済状態から,なんとなく人を騙して(職場の金を含む)金を取ってやろうという事件が多いような気がします。また,クレジットカードに係わる情報流出も目にすることも増えている感じです。国内の情勢や経済状況が即,クレジットカードの不正利用や情報流出に直結するとは言えないと思いますが,なんとなく原因の一部になっているような感じは受けますね。


 このような状況の中,またまた情報流失事件が起こりました。楽天市場の店舗での取引に係る個人情報の流出 です。実は,楽天市場は個人的にもかなり利用していて,一時期はゴールド会員にもなったことがあるくらいなのですが,今回の事件は人ごとではない思いです。楽天市場を利用したことがある方ならご存じかと思いますが,利用するクレジットカードの登録が可能で,1度登録していれば,次回は入力が楽になるシステムになっています。私自身は,アメックス・グリーンと三井住友マスターゴールドPtを登録していますが,今回の事件が内部の者でないことを祈るしかないです。


 インターネットショッピングは,地方にいる人ほど便利なツールで,また,海外取引も楽にできますから,私個人としても非常に重宝している状況です。また,家電製品は地元の量販店よりも安価な場合が多く,これまで200万円以上は決済していると思うくらい良く使っています。ただ,カード番号,有効期限,会員氏名の情報のみで決済できる場合が多く,各Web SIte毎の情報管理と決済システム上の不安を抱えているような面は否めず,このあたりは,カード会社に改善して貰うか,セキュリティを上げて貰うしかないような気がしてます。


 ただ,ネット上の決済システムについて,暗証番号等の入力の作業を増やすと素人的な犯罪は減少するような気もしますが(例えば,カード決済時のレシートの不正取得等),情報を増やす分だけ,システムデータの情報流出になると被害が大きくなり,痛し痒しってところでしょうか。


 リアル加盟店というか,ネット上の仮想店舗以外の加盟店では,やはり決済時の明細書(レシート)の管理が不正利用に対しては,重要と思います。最近では,カード番号や氏名等をマスキングするCAT(オンライン与信端末)も増えていますが,システムが古く,以前としてカード情報がプリントアウトされる加盟店もあることから,各カード会社の対応を願いたいものですね。


 先日のUSのクレジットカード情報流出事件では,カード情報がシステム会社に保存されていたという問題が露呈しましたが,これは楽天市場等のオンラインショップでも同一問題ではないでしょうかね。このあたりの,情報の取扱についての業界のガイドラインか行政の法規制でもあれば,ユーザーとしては安心できるような気もするのですけどね。


 このような中,マスターカードインターナショナルは,ゼロライアビリティー を(アジア太平洋地域で発行のMasterCardブランドカードにおいて,不正使用から生じるカード保有者の支払い責任をゼロとするルール)を発表しましたが,不正利用や情報流出事件に対する対応として,個人でできる範囲の対策は,ネットショッピングでは専用のカードを作り当該カードの利用状況の監視を続けるしか方法はないような気がします。