皆様はじめまして。次期龍王エステラの娘、天使長エマニュエルの孫、ベルナデッタといいます。
レオン大叔父様が龍王に就任して忙しくなったので、私がブックレビューコーナーを引き継ぐことにしました。ふふ。
出演者みんな同じことを言っていますが、「ファイアーエムブレム風花雪月」、コアなファンは買ってくださったのですが、新規のプレイヤーの広がりに欠けるまま「ファミ通」のランキングに掲載されるベスト30の圏外になってしまいそうです。残念です。
レオン様が龍王に就任する際に言っていた「ゲームの時代は終わった」というのは、日本的なRPGの話です。
eスポーツはこれから浸透していくのでしょうが、国民性の違いもあり、買い切り型のRPGというのは日本でも海外でも、市場は先細りになってしまうのでしょうねぇ……。
登場早々愚痴を失礼しました。
それでは私の読書メモを……え?もうちょっと私について説明が欲しいと?それはそうですね。
実は私は母エステラが太古の龍王ミコトの生まれ変わりであったのと同じく、ミコトの従者の生まれ変わりなのです。
かつて、龍神界をまとめていたミコトが暗殺されたことで龍族の8割が死亡する凄惨な戦争になっていったわけですが、私はミコト様が暗殺される際に、身を挺してかばったものの、結局私自身も死んでしまい、ミコト様も守れなかったという経緯があります。
そんなご縁から今生ではミコト様の生まれ変わりの娘として生まれ変わっているわけです。
最近からの読者の方は、「本人が語る龍神族~Wikipedia~」の記事をご覧いただければと思います。
龍神界の大戦争は、人間界に例えると、経緯は第一次世界大戦の戦端に似ていますね。
早速私に質問が届いていますねぇ。
「ルルドの泉」を発見したベルナデッタとは関係があるのか、ですか。
名前が同じだけで特に関係はないです。
ルルドの泉の伝承については、事が起こったのが19世紀後半だったこともあり、しっかりと記録に残っています。
オカルトと片付けてしまうのはもったいないと思いますよ。
私と関係ないので言及はこれくらいにしておきますが。
ゲームでは引きこもりキャラクターとして描かれています。人気は結構あるようですが、実は私、このキャラで出ることを悩みました。
というのは、このゲームをプレイされる方の中には、様々な事情で引きこもっていたり、不登校になっている方も多いじゃないですか。
そういった方を刺激しなければいいけれど……と悩んだのです。
実際の私は、本を読んだり花を愛でたり、内向的であることは認めますが、特に引きこもっているわけではありませんよ。
そんな私らしく、こんな本から感想を。
まず、タイトルの印象付け方は良くないですね。
不登校・ひきこもりの特効薬を提示しているかのような内容に思えますが、実際にお読みになられたら分かる通り、確かに著者は本文で「9割治せる」と言っていますが、そのプロセスは、一つ一つの辛抱強い働きかけの連続です。すぐに子どもを不登校・ひきこもりの状態から脱出させられるわけではありません。
こういう家庭は往々にして父親が弱い、というのは示唆に富みますね。
医師・大学教授・キャリア官僚の息子に多い。不登校・ひきこもりは男の子に多く女の子は少ないが、これは母親との関係性から女の子は事態が深刻化しないことが多い、と。
父親の学歴信仰が厚いと息子さんはつぶされて当然です。
私が感じたのは「ピア・カウンセリング」が特効薬になる可能性を秘めていることです。
この本でも主な活動として紹介されていますが、かつて、遠くない昔に自分もひきこもりだった高校生がスタッフになり、同期の子の家に赴いて粘り強く説得して出て来させる、と。
ひきこもってしまうと、年長者の説得はただでさえ圧力にしか感じられないことが多いものです。
「タテの関係」でも「ナナメの関係」でもなく「ヨコの関係」。
学生のひきこもりについて、それが解決に重要なのだなと感じました。
ただ、巻末で述べられているように、全てが解決するわけではありません。殺人事件に至ってしまうケース、ご本人が死亡してしまうケースも多いのです。
協力団体の不祥事が飛び火して叩かれるなど、大変なこともあったようですが、私はこの方の取り組みについては評価されるべきと思っています。もっと踏み込めば、龍族は評価していますよ。
しかし、この団体の限界は、「学生しかフォローしていない」ということです。
本ではいくつかの事例をページを割いて紹介しているのですが、どれも「ひきこもりからは脱却した」というもので、その後の通信制なりの高校生活、あるいは大学受験からの大学生活、さらにはその後、社会人としてうまくやれているかについては言及がされていません。
不登校・ひきこもりの問題の本質は、「中1ギャップ」ならぬ「社会人ギャップ」なのです。
不登校・ひきこもりになった人たちを弱いというつもりはないのですが、今の日本の学校生活になじめなかった人たちは、普通に企業に就職しても、なじめる可能性は極めて低いです。むしろ、学生は普通にやれていても、企業に入ってうまくやれずにひきこもってしまう人が一番多いのですから。
著者の活動を全否定するような物言いになるのは私としても心苦しいのですが、この団体で救われた学生さんたちが、いざ社会人になって、日本社会に順応できるのかについては、私は極めて悲観的にならざるを得ません。
学生は「親が学校にお金を払うからお客様」
社会人は「労働の対価として賃金を受け取る」
すべてはそこに尽きます。
もちろん今に始まったことではありませんが、若者を取り巻く「学生」と「社会人」のギャップが大きすぎるのです。
私(たち)は根性論など大嫌いですし、根性で社会人生活を乗り切れ、などと言いませんが、日本社会の学校制度になじめなかった人たちは、たとえ学生時代に救われたとしても、社会人としてすぐに挫折してしまうのではないでしょうか。
ではどうしたらこのような人たちが社会で生き残れるのか、私たちが簡単な処方箋をお示しすることはできません。
この本の枠からは外れてしまいますが、今の日本社会は決められたレールから滑り落ちた人に対する復活のチャンスがあまりに少ないです。
多様性、とは最近よく聞かれる言葉ですね。しかし、
「レールから滑り落ちてしまった人にも優しくしましょう」
という言説が偽善に思えて今の右翼的なネット社会になじまないのならば、著者さんたちには暴論に聞こえるでしょうが
「これ以上税金で他人の面倒を見たくないのなら、レールから滑り落ちてしまった人が稼いで税金を納められるうちに、助けた方があなたがたにとっても得ですよ」
と訴えかけた方が、訴求できるのが、残念ながら人間の心理だと思いますよ。
1冊語っていただけでも字数が来てしまいました。この本と一緒に教育ジャーナリスト・おおたとしまささんの
を読むと、重層的に理解が深まるかと思います。
これからよろしくお願いします。
もちろん、1回限りでシリーズが終わったりしませんよ!
ベルナデッタより
☆☆
天使界から遣わされている文字通りの存在として、天使、龍神、天照大御神のメッセージ、それも表面的なものではなく時事問題、社会問題、政治問題についての思いを伝えています。
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