香水やアーサービナードの不実
今回の通信句会で投句39人190句のなか、一点しか頂けなかった駄句でございます。
一点を下さった方には申し訳ないけど、どこが良かったのかな
そもそも香水は夏の季語ではあるけど云わんとする事から離れすぎ。
誤解を招く
「原爆忌」の方が直接的だけどマシだったかもしれない。
なのにこんな句を書いたのは、
①通信句会にとにかく五句出さなきゃいけないし
②「アーサービナードの不実」について一度はちゃんと残しておきたかったから。
アーサービナードって詩人ご存知ですか?
詩人で日本語でも詩を書いている。
よくも悪くもリベラルなアメリカ人。
文化放送とかニッポン放送にレギュラーを持っている。
見た目好ましいし声も良い。
そして話す内容も平和憲法擁護だったり、民主主義についでだったり、
それでいてソフトで好ましい。タイプかな
ここから長文になりそうな予感。
面倒でしたらスルーしてね
まだダーリンが元気な障害者だった頃で、私が練馬の診療所にいた頃、
調べたら2017年の9月。
練馬文化会館小ホールでそのアーサービナード氏と、テレビには絶対出ない(というかオファーも絶対ない)ピン芸人、元コント・ニュースペーパーの松本ヒロさんのトークショー?があってダーリンと一緒に出掛けたんだ。
ヒロさんは独り芝居「憲法くん」を演じて、そして平和憲法が今危機にあることを面白可笑しく、政治批判と物真似等を織り混ぜて話してくれた。ヒロさんの芸を生で聴くのは初めてじゃない。色んなことが平和の催しに出演していて、一流の芸にいつも唸らせられている。
そしてアーサー氏も平和憲法の大切さ、アメリカの銃社会の愚かさ、等をソフトな口調で鋭くついて、大変よかった。特にアメリカ合衆国憲法の中にある人民の抵抗権が銃社会を許しているけど、抵抗権は政府に対して抵抗し戦う自由であって、今どき超軍事大国になった合衆国に銃で抵抗できない・・・というくだり、印象に残っている。
自著の絵本「ドームがたり」の紹介もあった。
で会が終了すると
ロビーでアーサー氏のサイン会が設けられた。
こういう時ダーリンと一緒だとどうしても出遅れる。最後の方でロビーに出て
『ドームがたり』とを買ってサインの列についた時はまさに最後尾。
私の後ろでここまでって切られてギリギリセーフだった。
アーサー氏のサインはとても丁寧で一人一人言葉を交わし握手して・・・
つまりなかなか前に進めない
でもそんな風に丁寧に言葉を交わせるなら喜んで待つし、その時何を話そうか?って考えながらずっと待っていた。
かなり時間が経過し、いよいよ私の番
となったとき、アーサー氏も気が弛んだのかもしれない。出入口近くに知り合いがいたらしく「あともうちょっとだから、どこそこで待っていて」的な話をし始めた。
まぁ気持ちはわかる。
私は、話が終わったかと思ったタイミングで、さぁ!自分の番と思って絵本を差し出した。
しかしアーサー氏はその友人だか知人だかと喋りつづけ、私には全く目を向けず、さらさら~ってサインして私に返したのだった。
えっ
これはなんなの?
ずっとずっと期待して疲れながらも待っていて
この扱い?
ひどく傷付いたけど、当時の私には何も言えずそのまま帰って来て7年・・・
今の私なら「はて」なり「えっ?なんで?」なり何らか言ったと思う。
それは私が賢明になったからでも、発言する勇気を持てるようになったからでもない。
老化ゆえ思った事がすぐ口に出てしまうのだ(^▽^;)(^▽^;)
その後、ラジオで聞くアーサー氏の発言に違和感を感じることも少し増えた。
ワクチンの事でも、ワクチンを子供に受けさせるかどうか悩んでいるお母さん達に、「僕はワクチンは全く打っていません」から始まって陰謀論さながらの発言をしたり・・・
ダーリンと「この人の言うことは時々少し変だね」と話すこともあった。
そして最近フランス人の俳人で、日本語での俳句を次々発表して今年度の現代俳句大賞だったかな?を受賞したマブソン青眼さんを思い出す。
うちの俳句の先生がこの人をFacebookでフォローしていて私もフォローし始めた。
彼の俳句に👍️をつけて、
マブソンさんも私の記事に👍️をつけてくれることも
先生はFacebookだけでなく、ご本人とも現代俳句協会の集まりなどで言葉を交わしているらしい。
ある会で先生はさりげなく日本の政治についてマブソンさんに話を向けたらしい。
その時マブソンさんは「自分は外国人なので、日本政府についてあれこれ言うと内政干渉になってしまうから」と意見を述べなかったそうだ。
マブソンさんの俳句を読めば大体のことはわかるって先生は言っていたけど、「内政干渉になるから話さない」って態度に先生はいたく感心したようだ。
アーサー氏に限らない。
アメリカ人コメンテーターと言えば、今よく眼にするのはケントデリカット氏だ。ギルバート氏もまだ出ているみたい。面白い視点で話すこともあるけど、そしてもっともらしく話しているけど
自分の国が核を持つ大国でイスラエルを擁護し軍事支援をしていることに矛盾は感じないのか?と思ってしまう。
私の感じた「アーサー氏の不実」は、結局最後に並んだ私を(半)無視したことからはじまるのだけど、私を「疲れているのにまだ並んでいる粗末ななりをしたおばさん」として友人を優先したことに彼の本音が隠れているようにしか思えないのだ。
よくも悪くもリベラルっぽいアメリカ人
リベラルの限界・アメリカ人の驕りとまで言ったら、言い過ぎかしら・・・