まだ若いのに癌で亡くなったMちゃんのことをこの前少し書いた。
これまで夫の実家にはいつも夫の運転で行っていたので我が家の点と実家の点を結ぶ線でしか知らない結城市。
今回一人でバスや電車で行って、結城って田舎なんだなあと思い知った。本家の方は本当に田圃の中の田舎なんだけど、駅の方は開けているのだろうと思っていたのだ
湘南新宿ラインで小山まで行って、水戸線に乗り換えて二駅目が結城駅。
経路検索をして、出発時間を早くしても遅くしても到着時刻が変わらないので変だなと思ったけど、水戸線は一時間に一本しか走ってなかった。それじゃあ出発時間を少々変えても関係ない。
水戸線はワンマン電車で、ドアは自分でボタンを押さないと開かない。
テレビなんかで見たことはあるけど、実際に乗るのは初めて。
告別式はJAのホールで駅から11分とあった。南口を出てまっすぐ歩くだけなので無事到着
そこの祭壇があまりにも立派なんで驚いた。前職医療法人の理事長が現役で亡くなった時の告別式だって完全に負けている
柩も東京だと有名人でもない一般人は白木か白い布貼り
Mちゃんの柩は四季の花の描かれた布で覆われていた
まぁまだ若いし、遺族の気持ちもあるし、元職場の人もいっぱい来るし娘達の友人も来るだろうし・・・と思いつつ、甥の一人にとても立派な祭壇だね~と声をかけたら、この辺りではこれが標準とのこと
そもそも東京だとコロナ以降家族葬や直葬が普通になっているからこんな立派な祭壇は初めて見る
それと、柩の蓋を閉める前に、親族はそれぞれMちゃんの頬や髪を撫でて別れを惜しむと言うのも初めてだった
私もMちゃんは大好きだったから、頬を撫でてお別れをした。
冷凍されていた。
びっくりするほど冷たくて硬い。当たり前なんだろうけど悲しみがつのる
私も肉親の葬儀に何回か出ているけど、柩のなかのご遺体を撫でてお別れをするということはなかったように思う。
真宗大谷派のしきたりなのか、地域性なのかわからない。
浄土真宗はお清めの塩も否定しているからご遺体にみんなで触れることも何の不思議もないのかも知れない
火葬場~会食は辞退して、告別式だけで帰らせてもらった。だって遠いし(二時間半かかる)、とてもアウェイな気持ちがして
それに初めて来た結城駅周辺を見てみたかった。
結城と言うから結城紬のお店とか資料館とか、駅前にあると思うじゃない。
南口は何にも無かったけど、北口は期待できる。Googleでみると蕪村の句碑が駅前にあるみたいだし
確かに駅前広場は北口の方が開けた感じだった。コミュニティセンターかな?図書館や観光案内所やカフェも入っている建物が立派。
その観光案内所で、「この辺りに蕪村の句碑があると聞いたのですが何処でしょう」と聞くと丁寧に「この辺りには無いですが(^^)」と観光マップに丸印を付けて三ヵ所程教えてくれた。どれも遠い。
駅近にもあった筈なのに・・・
「ここにもあると聞いたのですが」と更に聞くと、「あぁそれなら」って連れて行ってくれた。なんとその建物のすぐ脇
告別式で失礼したので、何も食べていない。でも駅前はカフェだけで食事する店が見つからない。結城には「結城手織りうどん」なんて店がどこかにある筈(車で来るとき看板で知った)
そこじゃなくても平日の昼間だもん、飲食店ぐらいあるよね。
しかし無いんだなぁ
少なくとも歩ける範囲には・・・
蕪村の句碑は見つけた。
弘経寺と言う寺で鶯の声も聞こえて
よいところだった。ここは来た甲斐があった