
高校入学後に勉強しなくなってしまったお子さんへの声かけは、とても繊細で大切なものです。「やらせる」ではなく「気持ちに寄り添う」ことで、再び自分からやる気を取り戻すきっかけになります。
以下に、娘さんの気持ちに寄り添いながら、再び勉強へ向かわせるような声かけの例と考え方を紹介します。
💬【基本のスタンス】「責めない・比べない・決めつけない」
✅ 気持ちを受け止める声かけ
- 「最近どう?高校生活、ちょっと疲れちゃったかな?」
- 「がんばりたいって思ってるのに、うまくいかない時ってあるよね。」
- 「やる気が出ないときもあるよ。そんな自分を責めなくていいんだよ。」
→ ポイント: 勉強しないことを責めるのではなく、「なぜやる気が出ないのか」「何が変わったのか」に寄り添うことで、娘さん自身が自分の気持ちに向き合えるようになります。
💬【勉強への興味をゆるくつなげる】声かけ
✅ プレッシャーを与えない提案型の声かけ
- 「今日5分だけ一緒にやってみる?ちょっとだけでいいから。」
- 「勉強っていうより、ちょっと頭の体操くらいの感じでさ。」
- 「テストのためじゃなくても、将来の選択肢広がるかもね。」
→ ポイント: 勉強=義務という感覚から、「自分の未来につながるツール」として再認識してもらえると、主体的な気持ちが戻りやすいです。
💬【成功体験を思い出させる】声かけ
✅ 過去の頑張りを思い出させる
- 「中学のとき、あの時めっちゃ頑張ってたよね。すごかったなぁ。」
- 「あのとき勉強して、自信ついてた感じあったよね。ああいうのって、また取り戻せるよ。」
→ ポイント: 「できた自分」を思い出すことで、「もう一度頑張ってみようかな」という気持ちのきっかけになります。
💬【自己決定を尊重する】声かけ
- 「どうなりたいかって、自分で考えるのが一番大事だと思うよ。私も応援するから、決めたことがあれば教えてね。」
- 「勉強するかしないかは、あなたの選択。でも、あなたの未来が良くなるなら、応援したいと思ってる。」
→ ポイント: 親の思いを押し付けず、「自分で選ぶ」ことを尊重する姿勢が、思春期の子には特に響きやすいです。
🔚 最後に
焦りや不安から、つい「勉強しなさい」と言いたくなる気持ちはとてもよくわかります。でも、お子さん自身が「やらなきゃ」と気づくには、心の余裕と安心感が必要です。
娘さんは、今「立ち止まっている」だけで、止まっているわけではありません。親が「信じて見守る」ことが、次の一歩への何よりのエネルギーになります。