初めてのリハーサル
初リハーサル
舞台「シザーズハンズ」のリハーサル場所は、NYで数年前から21世紀のソーホーと言われ、話題になっているウィリアムスバーグエリアにある映画スタジオである。
いよいよ明日から舞台の照明、大道具等、初日に向けての準備が始まる。
舞台初日までの僕のスケジュールは月曜・火曜日がOFF。(舞台設営の為)
本来は映画スタジオとして使用されているので細かい規制が少なく、立体的な舞台が可能になるというから、出来上がりがとても楽しみだ。
毎週、水曜~日曜の昼間はウィリアムスバーグで終日リハーサルとなり、6月25日に舞台の初日を迎えるまで、このスケジュールの日々が続く。
監督は直ぐにリハーサルに入らず20分程リラックスの為、エキササイズから始めた。まるでワークショップに参加しているような感じだ。
背の高いエドワードと小柄なエドワード(Wキャスト)同じシーンでも当然ながらリアクションが全く違う。人の解釈とそれに伴う表現方法の違いは実に面白いものだ。
僕の場合「監督が何を求めているのか?」を理解しながらも表現者としての拘りの部分もある。しかし今日のところは互いに初顔合わせのリハーサルということで、ざっくりと確認し合い「明日から本格的に細かい部分を詰めて行こう!」と云う事になった。
しかし自分以外は全員ネイティブスピーカーのという環境、しかもリハーサル参加初日という事で、静寂な雰囲気の中、皆が僕に注目しているが伝わってくる・・・・・そんな独特な空気の中でリハーサルが始まった。
言葉に対する不安というものは監督を始め誰にも与えなかったようだ。
自分にとって英語は完全に大人になってから学んだ言語であり、日本語(母国語)とは違いネイティブスピーカーの俳優さん達の前、英語で発する台詞の第一声は流石に緊張した!!!が、
ここ数年、英語という言語、特にEnunciation・Intonation・Elocution・Articulationに拘り続け勉強して来て本当に良かった!このことは自分を信じる要となり、自信に繋がって行くと思う。
PS:最近の気になる事として「沖縄基地移設問題」があるが、日本では連日、大きく報道されているのにアメリカ、ここNYですら知らない人が大多数だ。大国に日本の政治が飲みこまれている感じが否めない。
アメリカの一般メディアは、沖縄基地問題の進展や日本の総理大臣より、日本の野球選手の活躍にスポットライトを当てている。
自分の挑戦は「己との戦い!」と決意を新たにしている。
舞果-K