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虹羽（こう）です。
今日、６月２１日は夏至ですね。
正確に言うと、北半球であれば
２１日２３時５８分（グリニッジ標準時）が
夏至の時間になります。
一年で最も昼の時間が長い日で、
ちなみに今朝新聞を読んでいたら、
今日の前橋市の昼の時間は１４時間３９分と、
冬至に比べて約５時間も長いそうですよ
世界各地で、古代から人々は夏至を
太陽の神聖な力が最高潮に達する日として
様々な祝祭を行ってきました。
ヨーロッパでは夏至の日の前夜、
妖精や魔物が地上に現れたり
魔女たちが跋扈するとされ、
人間も男女が森に入って自由に恋を語り合ったり、
無礼講の乱痴気騒ぎをするのが黙認されたなど、
色々な俗信や風習があって、
多様な民間行事が行われていたそうです。
英語で夏至のことをMidsummer
（ミッドサマー）と言いますね。
そういえば、私は未見ですが、
数年前話題になったホラー映画に
『ミッドサマー』ってありました。
まさにキリスト教以前の古代北欧異教徒の、
カルト教団の「夏至祭」をモチーフにしています。
作品紹介のあらすじを読んだだけで
ものすごーく「お腹いっぱい」な感じなので
私は多分見ることはないと思います…
あれ？…でも、
あらすじに「メイ・ポール」や
「メイ・クイーン」の話題が出てきたけど、
これって６月２１日の夏至の日のお祭りではなく、
五月祭（May Day、5月１日）の前夜祭の事？
そしてミッド・サマー、といえば
シェイクスピアの『夏の夜の夢』の原題が
『 A Midsummer Night's Dream』なので、
夏至の前夜の大騒ぎ、と捉えられていましたが、
登場人物の台詞から、これも夏至祭ではなく、
五月祭（May Day、5月１日）の前夜、
４月３０日の出来事とした方が
的確である、との記述を読みました。
（古くから時期に関しての論争があるそうです）
五月祭は自然の復活と再生を祝う、
夏至祭の行事と多くの面で共通しているため、
Midsummerは「真夏の熱に浮かされた狂乱」
のことである、と考えられているそうですよ。
なんだかすごくお勉強になったなー
さて、その「夏至」です。
夏至、つまり今日から本格的に夏に至り、
暑さが本番に向かいます。
夏は陽の気が最も旺盛となり、
天の気が降り、地の気が上昇し、
天地の気が交わる季節なので、
一年で最も暑くて雨も多い季節になります。
植物をはじめ万物がどんどん成長していきますし、
私たちの身体の陽気の成長も
自然界の成長に合わせて一番旺盛になります。
夏は五臓でいう「心（しん）」と関連しています。
心は全身の血と関連しているので、
血流が速くなったり心拍数が上がったり、
顔が赤くなる、汗が多く出る、不眠になる、
といった症状が出やすい時期です。
心気を補い、養うには、
常に楽しい気持ちでいる
怒らない
ゆったりした気持ちで過ごす
という事を心がけると良いですね
薬膳では、体の熱を取り除く、
涼性、寒性（清熱作用）
酸味（収斂止汗：発汗を抑制する）
鹹（かん）味（補養心気）
のある食材がおススメです。
（鹹＝塩からい）
これらは夏場に多く使われるため
失われがちな心気と心の液体（汗）の
消耗を防いでくれます。
ただ、摂りすぎも良くなくて、
脾胃を傷めて身体を冷やしてしまうので、
量には注意しましょう。
脾胃を傷めると、こんな目に遭うことがあります
↓
夏におススメの「清熱」の食薬を挙げておきますね。
※熱を取り口の渇きを止めるもの
トマト、蓮根、キュウリ、セロリ、ゴーヤ、もやし、
スイカ、バナナ、リンゴ、キウイ、梨、
緑茶、薄荷、豆腐など。
※清熱とデトックス
ゴーヤ、キュウリ、水菜、ジュンサイ、
豆腐、こんにゃく、菊花など。
「やはり夏こそ夏野菜を食べたり
身体を冷やす効果の果物を食べるのが
理にかなっているのだなぁ」と
改めて思うラインナップですね。
これから暑さも本番に向かいます。
身体の中から健康に、
元気で楽しいミッドサマーをお迎えください
心から晴れやかになりたい方は、
こちらもおススメです
