盲導犬応援プロジェクト
盲導犬ユーザーに聞きました!
教えて!コロナ禍においての新しい声かけ方法

 新型コロナウィルスの影響で、以前のように盲導犬ユーザーへ声かけをしていいのか、迷う方が増えています。そこで盲導犬ユーザーの皆さんに、どのようなお手伝いが助かるのかを聞いてみました。
もし、盲導犬ユーザーを見かけたら、新しい声かけ方法でお手伝いを宜しくお願いします。
 はじめに、「マスクをつけています」などの一言を添えていただけると、ユーザーの皆さまも安心してお手伝いをお願い出来ると思います。
「マスクつけているので安心してください」「お互い消毒してから一緒に歩きましょう」と安心感を与える声かけもいいですね。
ユーザーさんからは、「少し距離があってもいいので、これからも声かけしていただけると嬉しいです!」

Case1 道案内する時
以前は、手引きで目的地まで誘導
「ヒジを持ってください」
  ↓
新しいお手伝い 少し前を歩いて、声で誘導
「改札口まで案内しますね。しばらく直進します。」
「ベリー お兄さんについていくよ」

 


イラスト セツサチアキ

 

Case2 店内に入る時
以前は、 お手伝いの必要なく そのまま入店

以前は、自動ドアの開く音や、入店客を知らせる音で入り口を確認するけれども、換気のために常に開けたままにしているお店が増え、お店に入ること自体が難しくなった人もいます。
  ↓
新しいお手伝い 消毒液の場所を教えてあげる
「3歩前に消毒液ありますよ」「足で踏むと消毒液が出ますよ」

 

 

曲がり角、段差、障害物の場所はユーザーさんに教えることができても、消毒液の場所は盲導犬にはわからないです。それと、盲導犬自身に消毒の必要はないです!

Case3 レジで並ぶ時
以前は、前にいる人の足音など、ユーザーが耳で流れを判断
  ↓
新しいお手伝い 前後に並んでいる人が列の進み具合を教えてあげる
「2歩進みましたよ」「3歩前に進みました」

 

 

 店で足元の印が分からず間隔を空けて並ぶことが難しい盲導犬ユーザーさんが多いです。距離を取ったまま、列に並べるように、周りの人が言葉で知らせる。時計の針を使って、方向を知らせるのもいいですね。

 協会は、「手を引く必要はなく、『こっち』と声でサポートしてくれるだけで助かる。誰かが見ていてくれると安心にもつながる」と理解や配慮を求めています。
 誘導やご案内をする際ですが、基本的にはご本人に聞かれることが一番かと思います。
方向を時計の針に例えるのが分かりやすい等、一般的なことはもちろんございますが、細かいもののご案内は、その人によって分かりやすさなど違いがある為です。
 誰もがハッピーな社会へ声かけの輪を広げましょう(^▽^)/

☆おまけ☆
盲導犬ユーザーがやっぱりしいと感じた「ひとこと」
 皆さまのほんのひとことが盲導犬ユーザーにとって、とても嬉しいお手伝いの声かけにつながります。
必要としているサポートは様々です。
一例ではありますが、日常のシーン別に心温まるエピソードを4つご紹介します。
盲導犬ユーザーがより楽しくお出かけできるよう、これからも皆さまの声かけをよろしくお願いします。

公衆トイレで
「蛇口のレバーは上ですよ」

トイレによって手を洗う蛇口のレバーの場所が異なるので、隣にいた人の一言が、とても助かりました。

 


 

調剤薬局で
「区別つくようにシールを貼っておきますね」

朝飲む薬にはシールを貼るなど、触って区別がつく工夫をしてくれると、薬を間違える不安がなくなります。

 

 

エレベーターで
「何階ですか?」

こちらからお願いしなくても、降りる階を聞いて、ボタンを押してくれるだけで、とても温かい気持ちになります。

 

 

お店のレジで
「お札から渡しましょうか?」

「千円札が1枚。次に100円玉2枚」と、声に出しながらお釣りをひとつひとつ渡してくれたので、スムーズにお財布にしまうことができました。

 

 

 今は、接触を避け、トレー上で釣り銭をやりとりする店も増えた。トレーを傾け、小銭を拾いやすくしてもらえると助かります!

 誰もが住みよい、誰もが日常生活に必要な外出が当たり前にできる社会であるといいですよね!
盲導犬ユーザーを街中で見かけたら、新しい声かけを出来る範囲でよろしくお願いします~(^▽^)/

 

 なお、掲載の許可は頂いております。

 

 

 

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