Ⅲ 神のもとにおける救い <神>
聖書の神
聖書の神は唯一の神です。聖書において「神」は絶対的前提であり、神の存在の証明や、神論はいらない。聖書の神は、イスラエルを通して歴史のうちに働く神、イエス・キリストの出来事において啓示された神として登場します。
単一の神理解ではなく、応答で示される神理解です。時代、地域、個人的な相違によって、多様性が見られますが、この多様性の源の一(いつ)同じ神です。だから、旧約の神が義であって、新約の神が愛であると定義できません。新約聖書の神、旧約聖書の神、「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神」は、イエスの「天の父なる神」でもあります。
キリスト教の神、生き生きとした教会とは、イエスの生を喜んで内に外に生きることとして理解できるのではないだろうか。聖人の特長は、内から溢れる喜びであります。(56)
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(56)高橋敬基著「他者中心性なる神」新教出版社 1973 P101-102.142-143.230
