箱根駅伝が日本の長距離界をダメにした
(加筆再掲)
日本の男子マラソンで世界に通用する選手がいないのは、箱根駅伝をスター報道しすぎているからではないでしょうか。
昔から箱根駅伝の持ち上げ方には違和感を感じていました。
(それを元にブログを書こうと思い調べていたら「駅伝がマラソンをダメにした (光文社新書) 新書 – 2005/12/13 生島 淳」という本がありました。やっぱり先駆者はいるものですね。)
駅伝という競技は、日本では大変に盛んですが、世界ではあまりやってないですね。日本国内の駅伝大会のテレビ中継は冬の間は、毎週のようにやっていますが、海外での駅伝大会はあまり見たことがありません。
箱根駅伝出身で、世界のマラソン界で活躍した選手は、誰がいるでしょうか?
瀬古利彦選手くらいでしょうか。
箱根駅伝で「山の神」と持ち上げられた選手が、マラソンでは苦労していると聞くと悲しい気持ちになります。
年末年始、テレビ局は、事前に収録した正月特番の録画を放送することが多いですね。あと、昔の映画とか、人気番組の名場面集とか。テレビ局員だって正月は休みたいので当然です。
年末年始は、会社も役所も休みで新鮮な「ネタ」が少ないので、2日間もつぶれる箱根駅伝が時間つぶしにちょうど良かったのでしょう。
世界で通用しないスポーツ競技をここまでの人気にしたのは、さすが「日本テレビ」というしかありません。ちなみに私は日本テレビが大好きです。
女子マラソンでは、オリンピックメダリストを輩出しているのは、女子には箱根駅伝がないからと言ったら言い過ぎでしょうか。
通常、スポーツ業界では、世界で活躍しないと注目してもらえないのが当たり前です。
野球やサッカーのようなメジャースポーツ以外の選手がよく言っていますが、「オリンピックでメダルを取らないと競技自体が注目してもらえないので、メダルを取って一瞬でも競技に注目してもらうために頑張る」というセリフをよく聞きますよね。
世界で全く通用していないのに、これほど「スター選手」かのように報道することは、選手を勘違いさせますし、その競技自体を歪めてしまうと思います。
□ □ □ □ 世界で通用しない競技の問題点 □ □ □ □ □
ところで、競技人口がこんなに多いのに世界に通用する選手がいない競技と、競技人口がこんなに少ないのに世界に通用する選手がいる競技があることを不思議に思ったことはありませんか?
全国のほとんどすべての中学校・高校にそのクラブがあるのに、その競技では世界に通用する選手が皆無だとという競技には何らかの問題が潜んでいるはずです。
競技人口がこんなに多いのに世界に通用する選手がいない競技の代表が男子マラソンではないでしょうか。
陸上部は、ほとんどの中・高校にクラブがありますし、そもそも学校の体育の授業で短距離・長距離走は必ずやっているにもかかわらず、この状態ですからね。
瀬古選手や宗兄弟、高橋尚子選手や野口みずき選手など、日本人は体格や人種的特性の面で、短距離走では世界に太刀打ちできないが、長距離走なら戦えるというのが定説だったのではないでしょうか。
ただ、世界のマラソン界は高速化が進んでいるので、もう黒人選手に黄色人種が太刀打ちできる状況は来ないのかもしれません。(短距離走ではもう無理なので、長距離走までそうなると残念です)
□ □ □ □ バスケは世界に通用しない? □ □ □ □ □
もう一つ、競技人口がこんなに多いのに世界に通用する選手がいない競技の代表がバスケットボールです。この競技の問題はすでにバスケットボール協会の分裂問題で有名になりましたよね。
もう一つ、競技人口がこんなに多いのに世界に通用する選手がいない競技にテニスがありましたが、錦織圭選手という天才がその状況をすっかり変えてくれました。
□ □ □ □ 吹奏楽には世界がない? □ □ □ □ □
あと、もう一つ、全国のほとんどの中学・高校にクラブがあるのに、その先の「世界」そのものがないのが、吹奏楽・ブラスバンドです。
吹奏楽部は高校までで終わりで、その先、「プロ」や世界で戦う場はないですよね。
日本のほとんどすべての中学・高校に吹奏楽部があるのは、不思議な現象です。
音楽鑑賞が好きな人はたくさんおり、ポップスやロック、クラシック、ジャズを聴く人はいても、吹奏楽の鑑賞が趣味の人は、吹奏楽部関係者以外ほとんどいないと思います。
同様に、五郎丸歩選手の活躍などでその状況が一変しましたが、日本のラグビーが、これまでダメだったのは、早慶戦や早明戦などの大学ラグビー、松尾雄治選手の新日鉄釜石や平尾誠二選手の神戸製鋼など社会人ラグビー人気におんぶにだっこしすぎていたため、ラグビー日本代表に注目しなかったせいではないでしょうか。
マスコミ報道の偏重は、アスリートの将来ビジョンを歪めたり、ファンの注目の方向性を歪めて、日本のスポーツ界までダメにしているのです。
(加筆再掲)
日本の男子マラソンで世界に通用する選手がいないのは、箱根駅伝をスター報道しすぎているからではないでしょうか。
昔から箱根駅伝の持ち上げ方には違和感を感じていました。
(それを元にブログを書こうと思い調べていたら「駅伝がマラソンをダメにした (光文社新書) 新書 – 2005/12/13 生島 淳」という本がありました。やっぱり先駆者はいるものですね。)
駅伝という競技は、日本では大変に盛んですが、世界ではあまりやってないですね。日本国内の駅伝大会のテレビ中継は冬の間は、毎週のようにやっていますが、海外での駅伝大会はあまり見たことがありません。
箱根駅伝出身で、世界のマラソン界で活躍した選手は、誰がいるでしょうか?
瀬古利彦選手くらいでしょうか。
箱根駅伝で「山の神」と持ち上げられた選手が、マラソンでは苦労していると聞くと悲しい気持ちになります。
年末年始、テレビ局は、事前に収録した正月特番の録画を放送することが多いですね。あと、昔の映画とか、人気番組の名場面集とか。テレビ局員だって正月は休みたいので当然です。
年末年始は、会社も役所も休みで新鮮な「ネタ」が少ないので、2日間もつぶれる箱根駅伝が時間つぶしにちょうど良かったのでしょう。
世界で通用しないスポーツ競技をここまでの人気にしたのは、さすが「日本テレビ」というしかありません。ちなみに私は日本テレビが大好きです。
女子マラソンでは、オリンピックメダリストを輩出しているのは、女子には箱根駅伝がないからと言ったら言い過ぎでしょうか。
通常、スポーツ業界では、世界で活躍しないと注目してもらえないのが当たり前です。
野球やサッカーのようなメジャースポーツ以外の選手がよく言っていますが、「オリンピックでメダルを取らないと競技自体が注目してもらえないので、メダルを取って一瞬でも競技に注目してもらうために頑張る」というセリフをよく聞きますよね。
世界で全く通用していないのに、これほど「スター選手」かのように報道することは、選手を勘違いさせますし、その競技自体を歪めてしまうと思います。
□ □ □ □ 世界で通用しない競技の問題点 □ □ □ □ □
ところで、競技人口がこんなに多いのに世界に通用する選手がいない競技と、競技人口がこんなに少ないのに世界に通用する選手がいる競技があることを不思議に思ったことはありませんか?
全国のほとんどすべての中学校・高校にそのクラブがあるのに、その競技では世界に通用する選手が皆無だとという競技には何らかの問題が潜んでいるはずです。
競技人口がこんなに多いのに世界に通用する選手がいない競技の代表が男子マラソンではないでしょうか。
陸上部は、ほとんどの中・高校にクラブがありますし、そもそも学校の体育の授業で短距離・長距離走は必ずやっているにもかかわらず、この状態ですからね。
瀬古選手や宗兄弟、高橋尚子選手や野口みずき選手など、日本人は体格や人種的特性の面で、短距離走では世界に太刀打ちできないが、長距離走なら戦えるというのが定説だったのではないでしょうか。
ただ、世界のマラソン界は高速化が進んでいるので、もう黒人選手に黄色人種が太刀打ちできる状況は来ないのかもしれません。(短距離走ではもう無理なので、長距離走までそうなると残念です)
□ □ □ □ バスケは世界に通用しない? □ □ □ □ □
もう一つ、競技人口がこんなに多いのに世界に通用する選手がいない競技の代表がバスケットボールです。この競技の問題はすでにバスケットボール協会の分裂問題で有名になりましたよね。
もう一つ、競技人口がこんなに多いのに世界に通用する選手がいない競技にテニスがありましたが、錦織圭選手という天才がその状況をすっかり変えてくれました。
□ □ □ □ 吹奏楽には世界がない? □ □ □ □ □
あと、もう一つ、全国のほとんどの中学・高校にクラブがあるのに、その先の「世界」そのものがないのが、吹奏楽・ブラスバンドです。
吹奏楽部は高校までで終わりで、その先、「プロ」や世界で戦う場はないですよね。
日本のほとんどすべての中学・高校に吹奏楽部があるのは、不思議な現象です。
音楽鑑賞が好きな人はたくさんおり、ポップスやロック、クラシック、ジャズを聴く人はいても、吹奏楽の鑑賞が趣味の人は、吹奏楽部関係者以外ほとんどいないと思います。
同様に、五郎丸歩選手の活躍などでその状況が一変しましたが、日本のラグビーが、これまでダメだったのは、早慶戦や早明戦などの大学ラグビー、松尾雄治選手の新日鉄釜石や平尾誠二選手の神戸製鋼など社会人ラグビー人気におんぶにだっこしすぎていたため、ラグビー日本代表に注目しなかったせいではないでしょうか。
マスコミ報道の偏重は、アスリートの将来ビジョンを歪めたり、ファンの注目の方向性を歪めて、日本のスポーツ界までダメにしているのです。