昨日は夕方はFIFAクラブW杯の3位決定戦、サンフレッチェ広島対広州恒大と、決勝戦のバルセロナ対リーベルプレートのゲームをテレビ観戦しました。サンフレッチェは2対1の逆転勝利で3位をゲット。広州は中2日という日程の厳しさもあったのかもしれませんが、後半は足が止まってしまっていました。一方、バルセロナは異次元の強さを発揮、3対0で、クラブ世界一となりました。なんでも世界には30万をこえるサッカークラブがあるとか。ヨーロッパや南米には、強いクラブ・チームは数多くあることでしょうが、地元開催ということで、参加権を得たとはいえ、Jリーグの代表として3位となったサンフレッチェ広島の頑張りには敬意を表したいと思います。
さて、今夜は骨董や古美術をテーマにした小説の話をしましょう。きのう、近所の行きつけの本屋さんに行ったのですが、この本屋さんの面白いのは、古本コーナーがあるところです。月に1度ほど、のぞくのですが、ときに思いもかけない本を発見します。青山二郎さんは骨董で有名ですが、本の装丁家でもあります。2冊ほど青山二郎さんの装丁になる本を手に入れています、昨日は、澤田ふじ子さんの文庫「短夜の髪」をたまたま手にしたところ、骨董屋さんを主人公にした本であることがわかりました。澤田さんの「宗旦狐」は茶の湯にまつわる短編集で、すでに読んでいましたが、「へえ、こんな作品もあったのか」と思い、購入しました。「短夜の髪」は骨董に関する短編集です。江戸時代の京都が舞台になっています。
それ以外では、山本兼一さんの「とびきり屋見立て帖」があります。幕末の京都を舞台に、老舗の茶道具屋のお嬢さんと、その店の奉公人が駆け落ち同然で、古道具屋をはじめ、最後は楽茶碗を扱うまでになるという短編集です。また、山本さんはお茶をやっていましたので、「利休の風景」という本も書かれていますし、「利休にたずねよ」で直木賞を受賞していますが、惜しくも去年2月に50代の若さで亡くなっています。
また、現代を舞台にしているのが大阪在住の黒川博行さんの「文福茶釜」と「離れ折紙」です。黒川さんご自身が美術系の大学を出ているのですが、骨董や絵画をめぐり、欲にまみれた人々の話を書いていて、面白いと思います。
ことし2月に50代の若さで亡くなられた火坂雅志さんも「骨董屋征次郎手控」「骨董屋征次郎京歴」を書いています。また、火坂さんは、文庫本になっている「豪快茶人伝」という本も書かれています。
ここで興味深いのは澤田さんと山本さんは京都在住、黒川さんは大阪在住と4人のうち、3人までが、近畿地方で作家活動をやっている、あるいはやっていたということです。ここで関西でなく近畿とあえて書いたのは、関西は関東から派生した言葉だからです。あえて近畿という言葉を使いました。
つまり、近畿とりわけ京都では、これは私の主観ですが、骨董がより身近にある感じがするのです。その結果として、上記のような骨董や古美術に関する小説も生まれたのではないかという気がするのです。
井伏鱒二さんの「珍品堂主人」は、秦秀雄さんをモデルにしているといいます。私も読んでみましたが、どうもよく理解できませんでした。
以上、骨董にまつわる小説について、とりとめもないお話しをしました。
如庵