東京地方、今朝はまずまずのお天気です。都心で骨董市を開催しているのは、有楽町の大江戸骨董市くらいでしょうか。さっそく、出かけました。8時ごろに到着、ざっと見て回りましたが、オープンは9時。近くのコーヒーチェーン店で、まずは紅茶をゆっくりと楽しみました。
さて、8時30分、まだ早いのですが、見てまわります。先日の富岡八幡宮の骨董市で安南焼の抹茶茶碗を譲ってもらった業者さんのところで、ユニークな菱形の皿を見つけました。描かれた絵が南画風です。しかも、その絵を描いた方のサインまで入っています。ただし、判別できませんが、幕末から明治にかけて、南画・文人画をこの手の皿に書くことが流行したようです。我が家にも5枚一組みの「有田山翠岳造」と皿の裏にサインの入った小皿があります。「翠岳」とは何者か、調べてみたら、当時の佐賀で活躍した南画家だったことがわかりました。あとであらためてくる旨、業者さんに伝えました。
去年の暮、代々木公園の骨董市で知り合った、若い業者Tさんのところへ行ってみました。Tさんのテイストは面白いところがあります。高さ5センチほどの、虫食いだらけの木の塊があります。聞けば、元々は布袋様か大黒様のようですが、虫に食われて、今はただの木の塊ですが、いわば人と虫のコラボレーションです。オブジェとしてみれば面白いでしょう。もう一つは小さな厨子に入った仏様、これも扉が痛んでしまっていますが、見ようによっては面白い。さらにはセルロイドの筆箱、1か所、割れていますが、きれいに直してあって、そこが見どころです。今ではセルロイドはあまりみかけません。こうしたところに目をつけるTさんのセンスが面白いと思います。虫食いだらけの木の塊と厨子に入った仏様を譲ってもらおうかと思いましたが、ふと、見ると、鋳物で赤さびの浮いたペアのキツネが目に入りました。なんでも千葉県のほうで手にいれたとか。迷った挙句にキツネを我が家にお迎えするのも面白いと思い、譲ってもらいました。Tさんからは、神社に奉納する剣や、高さ30センチほど、お顔や腕などはなくなっているお地蔵さんなど面白いものを譲ってもらっています。笑顔のいい青年です。Tさんには失礼かもしれませんが、私としては、彼の今後を期待して、半分は「谷町」気分です。
骨董仲間のAさんから紹介していただいたTさん、いや、色々と焼物のことを教えてもらっているので、これからはT師匠とよぶことにしましょう。T師匠のところで、織部や黒薩摩の抹茶茶碗、表千家の家元が手びねりで作ったのか。それとも愛用したのか楽茶碗なども見ていると、骨董仲間のAさん、つづいてMさんがやってきました。焼物談義に花が咲きます。そうするうちに、T師匠の手伝いをしているおばさまもやってきました。黒糖饅頭などをいただきました。
昨日、NHKでアンコールワットの番組を見たせいか、東南アジアのものに目がいきます。タイを中心にインドシナ半島の骨董を扱う業者さんのところへ行きました。苦行中の仏陀の顔を描いた赤土で焼いた頭像が気になっていました。聞いてみると、売れてしまったとのことでした。やや残念です。やはり、骨董は気に行ったら、手付金をおいておくのが正解のようです。そのお隣も東南アジアのものを置いている業者さんでした。石造の頭像があったので、お値段を聞いてみたら、すでに予約済みとのこと、残念です。
T師匠のところに戻り、古備前の小さな壺を譲ってもらいました。須恵器から、いわゆる備前焼に至る過渡期のもの、T師匠にいわせれば鎌倉はあるのではないか、薬壺として作ったものだろうとのこと。私から見れば、茶道具の茶入れにぴったりという感じがしました。ただし、蓋はありません。蓋をあつらえれば、立派な茶入れになると思いました。古備前の小壺を譲ってもらい、ひと安心。ふと、別の業者のところに目を転じると、京都の都をどりの記念の小皿が目に入りました。
我が家にも何枚かあって普段使いしています。その小皿を扱っているのは女性の業者でした。聞けば、京都から今朝、やってきたとのことです。
そろそろ、お昼どきです。お客さんもふえてきました。有楽町駅近くの中国料理屋で、定食をたべ、さらに北海道のアンテナ・ショップでデザートとして、夕張メロンに入ったソフトクリームをいただきました。
さて、腹ごしらえもできました。もう一回りと思って、朝いちで目についた九谷の小皿を譲ってもらいました。さらに、統制陶磁器というものを教えてくれた業者のTさんがいました。色鮮やかなこコーヒーカップを中心に扱っているので、女性のお客さんが多く、華やかです。華やかなコーヒーカップの中に地味な色使いのコーヒーカップとソーサーがありました。色は薄茶色で、富士山と三保の松原が描かれています。持ってみると、軽いので驚きました。エッグシェルの一歩手前くらいの薄さです。Tさんによれば、瀬戸の焼物で、昭和30年代くらいのものだろうとのことでした。譲っていただきます。気を付けないと、あっという間に割れてしまう薄さですが、その地味な色使いが気にいりました。
そんなこんなで、午後2時ごろまで、あれこれと楽しませていただきました。今度の土曜日は、代々木公園の骨董市がありますし、日曜日は靖国神社や富岡八幡宮の骨董市があります。また、楽しませてもらおうと思っています。
如庵