夜華が初めて愛した女性『素素』は、もう居ません。わかっているつもりでした。
それでも逢いたくて、面影を求めて訪ねた十里桃林で出逢った女性に『素素』を重ねたのは、罪でしょうか?
画像は全て、中国ドラマ『永遠の桃花』よりお借りしました。
かつて愛した素素と過ごした時間を懐かしく思い、東海水晶宮に立ち寄った機会に一人、十里桃林を訪ねた夜華でした。
夜華は十里桃林を訪ねるのが二度目だと思っていましたが、実は『三度目』です。
夜華が十里桃林に『二度目』に来たのは、あの誅仙台から素素(白浅)を追って飛び降りた日です。
誅仙台で重傷を負い倒れた白浅(素素)の隣に居たのが夜華で、事情を察し憐れに思った折顔が夜華を助けて天宮に送り届けたため、瀕死状態だった夜華にはその記憶がない。
年頃の男女二人、それも『元夫婦』で、いまは『許嫁』です。話し合うより、肌を重ねる方が手っ取り早い。それで駄目なら『破談』にするしかないと、折顔は考えました。
白浅には『特製桃花酔(媚薬入り)』を飲ませて、夜華を誘惑させました。まさか、白浅が『迷魂術(狐族の仙術)』を使うとは思わずにいたためです。大胆な娘です。
夜華が白浅を助けたのは、偶然の必然です
誰も居ないはずの十里桃林に居るなら、『素素』の魂かもしれないと思った夜華
300年経っていようとも、愛した素素の手や腕、腰や身体、全てを覚えています
夜華の肩に手を回す時の、素素の仕草は一緒で
白浅(素素)が求めるままに応じてしまう夜華ですが、いつも素素を求めていたのは夜華の方で、求めあって愛し合うのは初めてです
✳️私の『アメンバーさん』が書いたブログを見て、関西人には『オチ必修』ですから、自分で解答を探してしまいました。
ドラマ夜華君が眉をひそめた後、目をパッチリと開いた瞬間が有ったので、たぶんここで『迷魂術』を解いたのだろうな…と思います。
…原作には記載がない。たぶん、事の最中に正気に戻ったと思われる。
原作の折顔が、白浅にしどろもどろに話す様子から、昨夜十里桃林で起こった『白浅と夜華君の一夜話』を全部知っていて、いや、画策したのは折顔かも?と考えると辻褄が合いそう。
片想いと両想いでは、同じ言葉を言っても響きが違うし、愛し合いかたも違うので、夜華君は素素と白浅とで苦労しただろうな…と想像します。
泣いて訴えた夜華君の気持ちも、いまなら解る。恋愛は卓球みたいに打ち合わないとダメだから、一方通行は辛い。