イーライ先輩の仮説を検証します。
画像は全て、中国ドラマ『永遠の桃花第13話』からお借りしました。


夜華君の『苦肉の策』に、見事に嵌まる『名無しの娘(白浅)』。
傷の治療のため、夜華の服を脱がせる
『腐草』と知っていて、塗らせている
涙を流す娘を見て、「やり過ぎたか?」と傷を治す
娘が戻って来て、傷が無いのに驚く
「本当だ、傷が無い。」とわざとらしく気付いてみせる
「確かに、ここに傷が有ったのだけど…」と、夜華の肌に触れる娘
「傷が無くなってる…」と不思議そうだ
娘を見ている夜華に気づき、思わず見つめあってしまう

✳️娘は『名無し』なので、夜華の肌に『意図して』触れた時点で『記名(サイン)』完了です。夜華君を受け取りました。
諸肌脱ぎに恥ずかしくなり、上着を羽織る


その晩、娘が買ってきた着替えに袖を通して休んでいると、粥を炊いてくれた。
「お嬢さん、名前を教えてください。」
「名前がない『名無し』の。」と告げる娘
「名前がない?」と尋ねる
「家族がいないので、名前がわからない。」
「俊疾山に一人で住んでいるし…」
夜華が真面目な顔で「突然だが…」と切り出す
「私が貴女に名前を付けようか?」と提案する
「貴方が私に名を付けてくれるの?」と喜ぶ
「お嬢さんは素朴な服を着ているから、」
「『素素』という名前はどうだろうか?」
私の名前が「『素素』?」と嬉しそう
「良いわ、『素素』にする。」と、自分の『名前』を受け入れる
「果物を取って来るわ。」と夜華に告げる
「名前を付けてくれて、ありがとう。」
「私の名前を知りたいとは思わないか?」
「私、うっかりしていたわ。」
「貴方の名前は何て言うの?」と尋ねる
夜華は「夜華だ。」と素素に名を告げた
「『夜華』という名前なのね…」と納得
「貴方の、『夜華』という字を教えて。」と、利き手である右手を夜華に差し出す
素素の右手に『夜華』と名を記す
素素の右手に『夜華』と名前を書き、素素の受け取りを完了する夜華君です。
素素の右手に『夜華』の文字を書き、彼女の顔を見上げる
夜華の『字』が分からず、思わず右手に書いてもらったものの、男性に触れられたことに困惑する
「『夜華』の字が分かったわ。」
素素の名前が『素素』だと知り、素素が夜華の名前を知ったことを喜ぶ夜華です。

自分の手に、自分で『文字』を書く分には何ら問題はありません。緊張を解く呪文(おまじない)とか、ありますから。

問題があるのは、自分以外の人の『手』や『胸』や『背中等』に『文字』を書くことです。

いつ書かれた小説か、何の話だったか忘れてしまいましたが、『手』や『背中』に文字を書いてはいけないと書かれていました。
特に『名前』を書いてはいけない。

人の身体に『名前(記号を含む。)』を書く事は『所有する』という意味合いが有って、相手を精神的に支配下に置きます。

これは『契約』です。

夜華君と素素(白浅)は意図せずに、互いを所有する契約を交わしてしまい、さらに『夫婦の誓い』まで立ててしまいましたから、もう離れられません。

この話を私から聞いて、貴方の恋人や配偶者に『名前を記入』したら駄目ですよ?
いざ別れたくなっても、離れられませんから。

その最たる者は私とチャーリーです。

まだ一緒に居た頃、チャーリーは私の胸に名を書き、私はチャーリーの背中に名を書いた。
この呪文(おまじない)を解くのは容易ではありません。


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