イーライ先輩の仮説を検証します。
夜華君の『苦肉の策』に、見事に嵌まる『名無しの娘(白浅)』。
傷の治療のため、夜華の服を脱がせる
『腐草』と知っていて、塗らせている
涙を流す娘を見て、「やり過ぎたか?」と傷を治す
娘が戻って来て、傷が無いのに驚く
「本当だ、傷が無い。」とわざとらしく気付いてみせる
娘を見ている夜華に気づき、思わず見つめあってしまう
✳️娘は『名無し』なので、夜華の肌に『意図して』触れた時点で『記名(サイン)』完了です。夜華君を受け取りました。
自分の手に、自分で『文字』を書く分には何ら問題はありません。緊張を解く呪文(おまじない)とか、ありますから。
問題があるのは、自分以外の人の『手』や『胸』や『背中等』に『文字』を書くことです。
いつ書かれた小説か、何の話だったか忘れてしまいましたが、『手』や『背中』に文字を書いてはいけないと書かれていました。
特に『名前』を書いてはいけない。
人の身体に『名前(記号を含む。)』を書く事は『所有する』という意味合いが有って、相手を精神的に支配下に置きます。
これは『契約』です。
夜華君と素素(白浅)は意図せずに、互いを所有する契約を交わしてしまい、さらに『夫婦の誓い』まで立ててしまいましたから、もう離れられません。
この話を私から聞いて、貴方の恋人や配偶者に『名前を記入』したら駄目ですよ?
いざ別れたくなっても、離れられませんから。
その最たる者は私とチャーリーです。
まだ一緒に居た頃、チャーリーは私の胸に名を書き、私はチャーリーの背中に名を書いた。
この呪文(おまじない)を解くのは容易ではありません。
貴方のご意見をお聞かせてください。
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