イーライ先輩の仮説を検証します。

『若水大戦』の際に戦った翼族から恐れられている、崑崙虚の司音上仙(白浅)です。

「貴様たち全員を、師父・墨淵上神に殉死させてやる。」と言われればビビるわ。
画像は全て、中国ドラマ『永遠の桃花第11話』からお借りしました。


そんな白浅上仙も、翼族の王『擎蒼上神』には勝てず、『東皇鐘』に再封印を施して力尽きました。

擎蒼に神仙としての『仙力』『記憶』『美貌?』等の全てを奪われ、東荒の俊疾山(人間界)に落とされました。
崑崙虚の神器である『玉清崑崙扇』も、主と一緒にです。

目覚めた白浅には記憶がなく、『玉清崑崙扇』を見てもただの『扇子』かと思いましたが、持っていることにしました。

「私は誰?」と、自分の名前すら思い出せません。

「私の家族はどこ?」と小猫に尋ねます。

獣の足跡が付いた草屋を発見し、小猫の主を探します。

これ、金猊獣の足跡にしては可愛すぎる。

小猫に、「貴方のご主人さまの家かしら?」と尋ねます。

草屋は住居としては立派でしたが、調度品は埃を被っていて、しばらく誰も住んでいないようでした。

行く宛の無い白浅は、しばらく草屋に住むことにしました。

東荒の俊疾山に夜が来て、竹林に怪しい人影があります。

金猊獣でしたが、草屋に灯りが入っていることを勘繰ります。

東荒の俊疾山は金猊獣の支配下にあり、「人間が入り込むとは!」と憤っています。

大胆にもその人間は、金猊獣の草屋で『食事の用意』をしていました。

『人間』に危害を加えようと、草屋に侵入します。中には女が一人。

女の手には、あの『玉清崑崙扇』がありました。

金猊獣は『玉清崑崙扇』を見るなり、天敵である白浅上仙を思い出し、逃げました。

「草屋に居たのは、ただの人間だった。」

「司音上仙(男)とは、性別も違う。」

「あれは、7万年前の話だ。」

金猊獣の脳裏に浮かぶ『司音上仙』は、恐ろしい顔をして金猊獣を睨みつけ、いままさに『玉清崑崙扇』を一振して殺そうとしていたあの姿と、先程の人間の女が重なりました。

誰でも『天敵』と認定してしまった相手に出会うと萎縮してしまい、本来の能力を発揮出来ません。

夜華君が『三日三晩』戦っても倒せなかった金猊獣ですが、白浅には尻尾を巻いて逃げ出す姿が滑稽です。

何気に白浅が金猊獣を、東荒の俊疾山から見つけやすい麓の町中に追い出してくれたので、夜華は探す手間が楽になりました。


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