フィリッピン特有の料理
(11) Crispy Putter:豚足のから揚げ
以下、フィリッピンに在住していた当時に沖縄時代を回想して書いた記事。
私が沖縄に在住していた時代、お得意様の米海軍ベースの仕事関係の兵隊達と
仕事の打ち上げによく飲み食いしたものです。
三十数年前から米海軍は、在比国の米海軍撤退の条件と比国政府の海外移住労働
の要請の一環として米海軍兵としてフィリッピン人を募集しました。
正確に言いますとフィリッピン人の米国移住労働の歴史は、1898年のスペインから
米国に支配権が委譲した時代頃からだという。
例えば、二十年間、兵役に従事すればアメリカの永住権を取得できるそうです。
一人の陽気なフィリッピン人の米海軍兵士がいました。
その男もアト3年でその資格がつき、ラスベガスに自分の家を持つ計画だと、
いつも楽しそうに言っていました。日本人の私には豪勢な話しでした。
彼とはよく海軍ベース近くのフィリッピンクラブに行きました。
やはりフィリッピン兵士はアメリカ娘よりフィリピーナがいいようです。
彼にはそのクラブにお気に入りの一人のフィリピーナ(Pinay)がいました。
彼はそのフィリピーナにプレゼントするつもりでその日の昼過ぎからベース内の
レストランのフィリッピン人コックにCrispy Putterを五人前注文していました。
というのは、Crispy Putterは豚の足や膝の関節部分を取り分けて準備し、
初めに低い温度の油でジックリ揚げ、火が通ってから次に高い温度で手早Crispy、
つまりパリパリにカラッと揚げなければなりません。
注文してすぐ出来上がるものではありません。それで昼から注文していたのです。
それから一騒動が起こる物語の始まりです。
そのレストランのフィリッピン人コックが気を利かしたつもりで、その兵士が
クラブに行く30分前にそのクラブにCrispy Putterを届けておきました。
どこで命令伝達系統が狂ったのか知りません。
その兵士がクラブに行った時には、Crispy Putterはすべて骨だけになっていました。
おまけにお気に入りの娘は一口も口にしていないということです。
その兵士の怒り様は、言葉だけでは表現できません。
そのクラブの椅子を放り投げ、テーブルをひっくり返して大荒れに荒れました
丁度、巡回中の米海軍SP (Shore Patrol)に見つかり、ベースに連行されて行きました。
それっきり戻ってきません。「泣きっ面にハチ」です。
それほどCrispy Putterは、フィリッピン人にとって「ご馳走」であるということです。
食べるときは、カラマンシーと醤油ですが、沖縄にはカラマンシーがありませんので
レモン汁を醤油に混ぜていただきます。(カラマンシー:フィリッピンの小さい柑橘類)
沖縄のシークアサーはチョッとアクが強すぎて合いません。
以上、レシピも簡単にご説明させていただきました。
ごくろうさまでした。