・・・✤BLを含む完全妄想のお話です✤・・・








風呂から上がり、翔が腹を空かせていたので昨日のパンをリベイクしてかなり遅めの朝ご飯に




売れ残りでも美味い美味いと食べる翔の姿を向かい側に座って眺めて




『あとで買い物行こうな』




また明日からは店だから、今日のうちにまとめ買いをしておきたい





とはいえまだ体がツラいから少しは休みたい



温めるはずの風呂場でもしたんだから仕方ねぇけど(笑)







コーヒーを飲みながらまったりとしてると、下で呼び鈴が鳴った




「どなたでしょう?」




俺の代わりに下に降りた翔と一緒に部屋に戻ってきたのは




A「やっほー!大ちゃん大丈夫?」




ビニール袋を両手に持った相葉ちゃんだった




A「出掛けるの大変なんじゃないかなぁと思って、買い物してきたよー!」




大丈夫?とか大変なんじゃとか言って心配してくれてるんだろうけど、その顔はニヤニヤとしていて、俺と翔の顔を交互に見てクフクフと笑っていた




雅庵はうちと同じ定休日、スイーツ部なんて言って一緒に出掛けることもあって




A「でもさすがに今日はねぇ……///」




ニノんちの写真館と松潤んちの不動産屋は今日から営業開始だから暇を持て余していたらしい







A「お見舞いっていうの?買い物して行ってあげようかなって思ったんだよね♪」




ナイスアイディアでしょ?と得意気になって




まぁ、助かったし実際有り難いけども




A「これでもこの時間まで我慢したんだからね?」




既に昼過ぎ、俺同様早起きには慣れているけど、きっとそれはそういう意味じゃなくて





A「ニノにも言われたんだよ、昼近くまでは待ちなさいってね
きっと起きられずにいるからってさ」





初めての経験で、体を心配してニノも相葉ちゃんに忠告してくれたんだろうけど




まさか風呂場でもヤッたなんて、思ってはないだろうな……




思い出して赤くなる俺に




A「あー!何、その顔ー?!大ちゃん、かわいい〜♡」 




ギューッと抱きついてこようとするから




「相葉ちゃんさん!ダメですってば!」




翔はプンスコと怒って手を広げてガードしていた




相葉ちゃんはその様子にうひゃひゃと笑って




A「翔ちゃんも男になれたみたいで良かったね♪
ねぇ、どんな感じだった……///?」




もはやそれは男子校のノリ




「ムフフ、あのですね……///」




翔も真面目に教えようとしてるから、目の前の頭をペシンと叩いてやった








A「よしっ、お祝いに俺が何か作ってあげるね♪」




「相葉ちゃんさん、大丈夫ですか?」




『相葉ちゃんは和菓子だけじゃなくて、料理も美味いんだぞ?』




A「そうそう♪翔ちゃんは手伝ってね」




「私がですか……?」




『相葉ちゃん、翔は不器用なんだ、俺が……』




A「大ちゃん、甘やかすねぇ(笑)」




『ばっか!そんなんじゃ……///』




A「翔ちゃんの大事なハニーがツラそうにしてるんだよ?そういう時にやるのが男ってもんだよ、翔ちゃん!」




「はっ!そうですね!
ハニー、横になっててくださいね!
私が全部お世話しますから♪」





相葉ちゃんに上手く乗せられて張り切る翔はえらくかわいかったけど





A「翔ちゃんっ、水出し過ぎっ!」




A「人参の皮剥くのにどんだけかかるの?!」




A「あー、しらたきザルから溢れてる……」




スパルタのような、でも段々呆れてるような相葉ちゃんの指導が聞こえ




「ハニー……目が痛いですぅ💦」




玉ねぎを切ってボロボロと涙を流す様を見てしまったらさ……




『よしよし、頑張ったな……
今日は相葉ちゃんに任せよう?
明日からは俺ちゃんとできるから』




甘やかすどころの話ではなく、俺がついててやんなきゃ何も出来ないこの悪魔が愛おしくて堪んなくなった





これには相葉ちゃんも



A「そうだね、これからは程々にしておくんだよ……」




それはアッチの話で、俺が動けるくらいにしておきなよと笑って




結局一人で肉じゃがと鯖の味噌煮を作ってくれた相葉ちゃんは、また明日配達くるねと言って帰って行った