・・・✤BLを含む完全妄想のお話です✤・・・
意識を失い、夢など全く見ないうちに目を覚ますと、カーテンの隙間から見える外はまだ暗闇
今日は定休日、起きる必要はなくまだまだ休んでいても問題ない
何より体がヤバい
初めての事に興奮、夢中で交わっていたからかその時は感じなかったが、そこら中に違和感がある
パン屋だって力仕事で立ち仕事、足腰には自信があったけど
『ニノの言った通りだな……イテテ……』
寝ていても分かるくらい股関節がバキバキとしているし
『どんだけしてたんだよ……///』
翔を受け入れた後ろがまだゴワゴワとしていた
当然のように隣にはギュッとしがみついて眠る翔がいて
ベタベタだった体は軽くではあるけど拭き取られていて、シーツも汚れていたからからか、使わなかったもうひと組の布団に寝かされていた
翔が世話してくれたのかと思うと胸がくすぐったくなって、耳元近くで聞こえるイビキにはヤレヤレと思ったけど
『ふっ……満足そうな顔して寝やがって(笑)』
軽く鼻を摘むとフゴッと小さく声を出したが、起きる気配はなかった
結構酔ってたはずなのに、布団での出来事は全て鮮明に覚えていて
思い浮かべれば顔が赤くなる気がした
『俺からしっかり欲しがってたよな……///』
受ける側を知って、ハマりますよと言ったニノの言葉の意味はわかった
だけど、そりゃ翔としかしてないから当たり前かもしんねぇけど
想像して浮かんでくるのは翔の息遣いや漏れる声、熱いカラダと注ぎ込まれた欲
あんなにしたというのにまだどこか疼く気がするのは、翔だからだと思う
誰とでもいいってわけではないのは、愛おしさがあるからで
でも
「ハニー……ムニャ……♡」
どんな夢見てんのかわかんねぇけど、無意識に伸ばしてきた手がケツを弄ろうとするから肘でグッと押し返してやった
そのまままた少し眠って、次に目が覚めるとカーテンからは光が漏れていた
身じろいだ俺に気がついた翔は
「ハニー、おはよう……ございます」
昨日の酒のせいか、パンパンに浮腫んだ顔はかわいいとは言い難かったが
「カラダ、大丈夫ですか?」
俺を気遣ってくれる優しさがあって
「朝から美しいですね……///」
微笑む俺にそんな事をいうのはいつもと何ら変わらなかった
だから
『おぅ、おはよ……///』
恥ずかしさもあったけど、頬にキスをひとつ、朝の挨拶のつもりでしたら
「ハニー、今日もとっても積極的です……///」
いいんですか?なんて危うく組み敷かれるところだった
さすがに無理だと伝えるとあからさまにガッカリするから可哀想に思えて
『風呂入って温めると少しラクになるんだってよ 一緒に入るか……///?』
誘ってやると目を輝かせて、あっという間に布団から飛び出して風呂の準備に走っていった
「さっ、ハニーいきましょ♡」
起き上がるのにヨイショと声を出した俺をスッと抱き上げてくれた翔に
俺は男だぞ!
なんて文句はもう出てこなかった
「お風呂っ♪お風呂っ♪」
お姫様だっこされた腰の辺りに当たるソレはきっと朝だからと思いつつも
『もうしねぇからな?』
一応、きちんと注意だけはしとかねぇとな
「わ、わかってますよ💦」
そうは言ってるけど、肩とだっこされてる腕がガクッと落ちたのはおかしかった
風呂では言いつけを守って、でも狭い湯船でギュッと抱きついてくるから背中に当たるモノがずっと大きいままなのが分かって可哀想になって
『仕方ねぇな……ほら……』
お湯の中で向かい合って翔の上に腰を落とし飲み込んでやると
「あっ、あっ、ハニー……///」
小さく喘ぐ声が風呂場に大きく響いて、俺の脳も刺激して
『しょおっ!はっ…んんっ…やぁっ!』
結局激しく動いたのは俺の方
「ハニーっ!」
俺を呼ぶ翔の声を聞いてお互い絶頂を迎えた
この時の俺は、今、この瞬間が幸せ過ぎて
自分の中の危うさに全く気がついていなかったんだ