┅ ✤BLを含む完全妄想のお話です✤┅







翌日、松兄は俺に休みをくれた


別に体はもう平気だし、みんなにも迷惑掛けました!って言ってバリバリ働く気でいたんだけど


《たまにはゆっくりしたらいい》


そう言ってくれた


確かに休みは日曜だけ、それも平日疲れて寝ちゃうから溜まってしまう家事をしなきゃならないわけで


《カズの送り迎えもしてやんぞ?》
 

そうも言ってくれたけど、自分だけ休みなのはかえって落ち着かない気がして、保育園も休ませて一緒に過ごす事にした


「にぃにと一緒にいられるのうれしい♪」


ホントに可愛い弟だ


「でも、じゅんくんまたしんぱいしちゃうかもしれない……」


まぁ、俺のお見舞いっていうよりカズの様子を見にきたくらいだからな(笑)


だから朝イチで翔くんにLINEをした


『おはよう
今日カズは保育園休みだけど
心配いらないって潤に教えてやって』


「えっ、何で休み?
心配いらないって……
具合悪いわけじゃないんだよね?」


『うん、元気だよ
松兄が休みくれたから
カズとのんびりするだけだよ』


「そういう事か!
ならよかった……
でもそれなら俺も休みたいくらいだなぁ」


『何言ってんだ(笑)
学生はちゃんと勉強してきなさい!』


「自分は休みなのにずりぃー!」


ふはは、翔くんっておもしれぇ(笑)



『帰ってきて何も予定ないなら
あの公園で待ってる
少しくらい遊ばせてやれるだろ』


カズだって潤に会いたいはずだ


「智くんも俺に会いたい?」


ぶっ!朝から何言ってんだよ……///
でもそれは……


『まぁな……///』


「よっしゃー!これで俺も頑張れるぞー!
ソッコーで帰ってくるから待っててね♪」


何か凄いニコニコ顔の翔くんが目に浮かんだ


あんなイケメンなのにな、ガキっぽいとこあってワンコ系?


でも、男らしいとこもあってさ


何か色々思い出したらドキドキしてきた……///


「にぃに?ごはんたべないの?」


胸がドキドキして朝食は手付かずのまんま、カズが心配そうな顔をしてる


『いやっ、食うよ!
そうだ、今日また夕方に潤と遊べるからな
家の近くの公園で帰ってくんの待っててやろうな!』


慌てて取り繕うように教えてやると


「わぁい、やったぁ♪
にぃにもしょうちゃんと遊べてうれしいね?」


『おっ、おぅ……///』


弟にこんな事言われんのはクソ恥ずかしいもんだ





のんびりするっていってもただゴロゴロとするわけにはいかないわけで


部屋の掃除をしたり、買い物は昨日松兄が冷蔵庫をパンパンにしてくれていたから大丈夫だけど、それを使って作り置きしてみたり


カズも張り切って手伝いをしてくれた


ゆったりとは違うかもしれないけど、確かにこんな風に2人で過ごすのは久し振りかもしれない


松兄に感謝だな




ちょっとだけ2人で昼寝をして、おやつ食って


学校終わったらLINEするって翔くんは言ってたけど


『まだ早いけど先に行ってっか』


カズと手を繋ぎながらのんびりと歩いて公園に向かった


一緒に滑り台をしたりジャングルジムに登ったり
教えてやった逆上がりはもう少しで出来そうだ


そうやって遊んでるうちに


「カズ〜〜〜!」


翔くんのチャリが公園脇の道路をかっ飛ばして来るのが見えて、潤の大声が聞こえた


「じゅんく〜ん♪」


カズは走って公園の入口に向かいお出迎え


さすがに俺も走って!はしないけど、ゆっくりと歩いて翔くん達の元へ向かった


「カズがほいくえんにいなかったからつまんなかった……」


不貞腐れてる潤に


「ボクはこうやってあえたからうれしいよ♪」


我が弟にこの言い方はどうかとも思うけど……


首を傾げなからニコッと笑って言うカズのあざとさに潤はもうデレデレなんじゃねぇかな(笑)


一方翔くんは汗ダラダラで


「智くんに早く会いたくてめっちゃチャリ漕いじゃった……///」


なんだろ、翔くんって可愛いな……///


帰る時間がもったいなかったからと直接ここに来た2人、制服姿の翔くんは何か凄いキラキラとして眩しくて……


やっぱりドキドキが止まりそうになかった