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ブリッジエンジニアが最適化を考える。

えー。最近は仕事中に自分の専門分野とは掛け離れた事に考えを巡らせております。
なんでかというと、専門分野で最適解を追うと、全体で局所解になっている現実がそこにある為です。
そんな訳で、「そんなの事業部長が考える事ですよね。」というような全体最適について日々考え、ノートの上で色々構想を練っています。

もちろん、自分の仕事はしております。

話は脱線しますが、仕事の仕方には2種類あって、与えられた仕事をするのと、自分で仕事を作る事です。(っと思ってます。)私の最初の上司は、「自分で仕事を作れて一人前だ。」っとよく言ってました。
何が、違うかと言うと問題が何かを考えるかどうかだと思います。
んで、前者をこなしている分には頭ってそんなに使わずに、ワーカーとして黙々と仕事ができます。悪く言うと他の事考えながらでも、片手間にできます。

って事で、最近は半人前のスタンスで仕事をしてます。


そんで何が言いたかったかという言うと、全体の最適って誰にとって最適だと最適なんだろう?っていう疑問が最近の悩みというか、越えられない壁でした。

企業全体で考えれば、株主の為の最適化だったりします。提供しているサービスとしての最適という意味では、顧客でしょう。事業部では、誰? 事業部長?それとも社員?
という訳で、誰に対しての最適を考えれば良いのだろう。という問題の設定に困っていました。

そんな折、最近巷で話題になっている「論点思考」という本を読み、一つ落とし所に行き着きました。

論点思考/内田 和成

¥1,680
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この本のポイントは、「経営における最も重大なあやまちは、間違った答えを出すことではなく、間違った問いに答えることだ」というドラッカーの引用に集約されていると思います。つまり、如何に意味のある問題(論点)設定をできるか?これが、問題解決において最も重要な事の一つだと。


この論点を設定するという所が、目下自分が抱えていた問題の足がかりが見えた気がしました。そして、もう一個重要なのは、設定した問題は解ける問題じゃなければならない。そして解いて効果を生まなければ、それは論点の設定として筋が悪い。っと言う所で、色んな所が腑に落ちました。


つまり、結局の所自分が解決しようとした時に、自分のケイパビリティの範囲で解決できない問題に着手しても、結局解決できなくて何も出来なかったのと同じになってしまう。という事です。


本の著者である内田先生(早稲田大学の教授)は元BCGの代表を務め、世界のトップコンサルタント25に選出されるような、抜群に優秀なコンサルタントです。この為、結果を出せない論点を見出す。また結果が出ても効果が出ないような論点は、コンサルティングサービスのアウトプットとして評価されるモノではない。っとしてます。

期間とリソースが決まっている仕事をする訳だから、当たり前の話ですが。だからこそ最大の効果を生み出せる論点設定が必要。となる訳です。


この本を読み終えて先の話を鑑みた所、誰?の問題を解くべきなのか?という意味で言えばやっぱり自分が解くべきはチームレベル、行っても複数チームを跨いだ手の届く範囲なのでは無いかと。なぜなら私の権限範囲で、事業全体の問題設定をする事は不可能に近いから。


それに私に仕事(問題)を振ってくるのは上司であり、かれの問題を解いていく事が自分の仕事だからね。まぁ、とは言え彼が評価される事が自分の評価に繋がるのであれば、やはり事業部レベルの視野からも現場の問題を捉えなおす必要はありますね。


そんな訳で、自分の目の前の問題をクリアにしてくれた名著の紹介でした。
(とてもいい本なので、私の適当なレビューで興味を失ってしまった方。是非amazonのレビューなり確認してください。きっともっと丁寧に説明があります。)



さて、なぜブリッジエンジニアか?

ブリッジエンジニアと言えばオフショア開発なる言葉が流行った頃に海外のエンジニアと日本のエンジニアの橋渡し役になる人を指しました。英語にすれば聞こえは良くなりますが、言って見ればクレーム処理と通訳みたいなもんです。


今日も帰りに、「君の所のシンガポールオフィスをどーにかしてくれ」的なクレームを聞いて、「まぁまぁ」と諭して帰路に着きました。


なかなかどーして、社内で顔が知れると苦情件数が比例していくようです。




読書にふける

昨日の花見の予定が、ビリヤード・卓球大会になり、結局今年はサクラを口実にお酒を飲む機会は無さそうです。

しかし、久しぶりの卓球はナカナカ面白かったです。反対コーナーを抜かれた玉を追いかけ、勢い余って転がり、ベンチに背中から突っ込むという、桜木花道も真っ青なやる気を見せてしまいました。
背中が痛くならなくてよかったです。


さて、最近はアマゾンのおかげで気になった本を即座に購入し、読む癖がついてます。一昨日ツイッターでのつぶやきを見て、気になった本を昨日注文して、今朝には届いてました。この情報伝達と流通のスピードは自分の生活を劇的に変えてくれてます。インターネットと宅配業者に感謝ですね。


ちなみに、今朝届いた本はこれ、

借金を返すと儲かるのか?/岩谷 誠治

¥1,575
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会計の本なのですが、企業の「会計」という一面を構成する貸借対照表、損益計算書を、全体の一枚のパズルとして説明し、「全体像」を見せた上で、これを分解していき、「どこの数字が動くことが、どう言った意味があるのか?」というのを、本当に分かり易く説明してくれています。
(会計の本が嫌われる理由を踏まえた上で、構造的に意味を伝えてくれるのがポイントかと思います。)

本当は、会計の本を真剣に読んだ事が無いので、何ともいえ無いですが、「決算書から読み取るべきは、キャッシュフローと利益、あとは利益効率(ROEとかROAとか)であり、それをどう読むか」を学ぶ事ができたと思います。

本を読むのが遅い自分が半日くらいゆっくり読んで、読み終わるボリュームなので、まぁさっくり読める本だと思います。



さて、半年くらい伸ばした髪も切ったところで、本腰いれてやって行こうかな。

ネクスト・ソサエティ

ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる/P・F・ドラッカー

¥2,310
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著者が92歳の時(2002年)に著した本です。

私ごときが、著者を寸評するのは恐れ多いので、とりあえず気になった点をまとめてみる。

本書は、処々でアメリカ、先進国、途上国を様々な観点で比較し、「実は思った程、そんな事はないんだ」といった事を述べている。例えば、世界で一番企業家精神がある国は、アメリカではなく韓国だ。とか。結構、日本についての考察が多く、100年近い著者の歴史の中での出来事(経済、社会)と比較して、今、日本で起きている事、今後20~25年のスパンで起こる事を予測しているところは面白い。たぶん全部当たっているんだろな。と思った。 


例えば、農業生産量の増加は就業率の低減と同時に行われきた。今では農業就業率で2~5%くらい(だったかな。。) これと同じ事が、製造業にも起こる。(実際にはもう進行中だと思うけど。)
その結果、今後は製造業の労働者の生産性よりも、専門性を持った知識労働者(医師、弁護士、看護氏、コンピュータ技師、など)の生産性の向上が重要となる。しかし、専門家達は、組織、企業内での役割が決まっている為、出世を期待できる訳ではない。この為、出世などによる社会的地位の確立といった社会的欲求、自己実現欲求などは、地域のコミュニティへの参加で満たしていく必要があるとの事。


あと、日本の官僚に関する話も面白かった。

民主主義の中でエリート主義が無いのはアメリカだけ、その他の先進国はエリート層が不可欠になっている。日本も例外ではない。そして日本のエリート層である官僚の行動様式は2つの成功と1つの失敗によって形成された。

一つ目の成功:農村部の非生産的な人口という戦後日本の最大の問題を何もしないことによって解決した。 今日の農村部の人口は2~3%程度。50年代は60%。
問題解決を求められる圧力はあったものの、劇的な解決は社会問題を深刻化させる為、「何もしない事」により緩やかな解決を図り、成功?した。

2つ目の成功: 地方における非効率なコスト高の小売業の問題を何もしない事で解決した。戦後、零細商店に対する保護規制があった為、スーパーやコンビ二等が小売の流通網として主役になるまでには時間がかかった。 これは、セーフティネットが乏しかった社会体制において、劇的に経済効率を求める事が、失業率増加・社会福祉の欠如としての大きな社会問題となるリスクが大きかった。この為、何もしない事により、またもや緩やかな解決を図った。

1つの失敗:80年代のプラザ合意以降に、低金利政策という行動を起こした。これがバブルへの引き金となった。結果としてバブル崩壊後に不況を向かえる事となる。

以上の成功と失敗が、官僚に何もしないという行動様式を植えつける事なる。



最初の100ページくらいは、IT革命、少子高齢化の時代背景からネクストソサエティがどうなるか。という話が凝縮されて一気に読めた。途中ちょっと重複などもあって中だるみしたが、最後のコミュニティや社会の話で日本の話が取り上げられ、著者の鋭い観察、解説に引き込まれました。


今後の世界がどうなっていくのか。
興味がある方はお奨めです。

この後に、フラット化する世界とか読むと色々繋がるんだろうな。



ちなみに、堀江さんの新・資本論読みました。
自信が、信用を生み、信用がお金を生む。
面白かったです。

新・資本論 僕はお金の正体がわかった (宝島社新書)/堀江 貴文

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