Guess I'll Hang My Tears Out To Dry | MICCO Official Blog

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ジャズシンガー下村瑞枝のブログ♪
(ニックネームはMICCO)
幼い頃から身近にあったジャズのこと、
その他、日常の出来事のいろいろを綴っています。

1940年代にダイナ・ショアが歌ってヒットし、
スタンダードナンバーになった、

「Guess I'll Hang My Tears Out To Dry」


邦題は「涙のかわくまで」

Words by Sammy Cahn
Music by Jule Styne


スタンダードの中ではちょっと埋もれがちな存在かも。
「Too Late Now」のように・・・
美しい曲なんですけどね。


この中のhangという意味については
ちょっと悩むところです。

hangそのものの意味は、
掛ける。吊るす。下げる。

割とよく使われている言葉なんですね~

「Spring Can Really Hang You Up The Most」
(春は私をもっとも憂鬱にさせる)
のhangとか・・・


「Guess I'll・・・」のhangは、
悲しいけれど、涙を外で(吊るして)乾かしてしまわなくては・・・
自分的には、そんなニュアンスで捉えてます。


シナトラやダイアナクラールも歌っているのですが、
今回はYou Tubeにまだアップされていない
ロバータ・ガンバリーニの歌で。
彼女のバラードはいつも凛としていて男前。
好みが分かれるところかな~


題材的には、今日から本格的にアップロード~
でも、ピクチャーは先日と同じ(笑)










訳はこんな感じ・・・




私が片思いをしている人は、ハンサムだから
心を痛めるのは当然
夕暮れの薄明かりが忍び込むとき
港に佇んでいる女性がどんなことを思っているのか
わかる気がする



雨が降ってほしいと思うと、
晴れて、
私は、空の色と同じブルーな気持ちになるの



恋は終わり、なかなか自分を取り戻すことができない

涙を乾かさなくては



友達は私を外に連れ出そうとするけど
いつも忙しいと言っているので
何か新しいアリバイを作らなくてはね



家にいて、そして自問するの
彼はどこにいるのかと

涙を乾かさなくては


小さな涙のしずく、乾いてね
私の涙のしずく、乾いてね
夢の糸で吊るしながら


小さな記憶も飛んで行って
私の小さな記憶が、私たちのわくわくするような
たくらみを彼に思い出させるように


彼のことは忘れなさい、と誰かが言ったから
そうしようと頑張ってみたけど
彼なしでここまでやってこれたのは、不思議なくらい

でも、ある日、彼は私の前を通り過ぎて行ったの


そう、涙を乾かさなくては






バースの中にこういう表現があります。
「It's worth it's heartache in ransom.」

このransom・・・
意味は身代金。賠償金。見受け。恐喝。
とんでもない言葉でしょう~(笑)

このセンテンスにおいては、今のところまだ閃かないので、
スミマセン、ransomはとりあえず無視しました(笑)

P.S.
その後のransomとの格闘の末(笑)
一応、このようなニュアンスで捉えてみました。

「賠償金問題で心を痛めるような、それほどまでに価値のあるひと」

つまり、彼はそれほど素敵な人だと、言いたいのでしょう・・・
たぶん・・・

韻を踏まなければならないにしても、
しかし、なぜここで、ransomなのか・・・
作詞のSammy Chanさんの意図を・・・
自分なりに想像するしかないですよね~かお