2023年3月ダイヤ改正前「鉄道開業150年記念 ファイナル JR東日本パス」の旅3日目は、ひと月半前の大人の休日俱楽部パスで寒波に追われるように回った松本~長野のコースに再びチャレンジ。前回は天候悪化を恐れて、中央本線-篠ノ井線-北陸新幹線と乗り継いだだけ。今回は好天の予報で、松本、長野の観光も楽しみたい。
1月は人出を避けて新宿11:00発の『あずさ17号』で出発したが、今回は季節も進んでいたので1時間出発を早めて10:00発の『あずさ13号』にJR東日本パス4枚目の無料指定席券を使った。都心に向かう時に不愉快な客と乗り合わせてしまったが、気分を取り直して新宿まで移動、5分遅れの9:40頃に着いた。新宿は朝のラッシュもほぼ終わっていたので、駅構内をスムーズに移動。パスの割引の効くコンビニで食料などを調達して、⑨番線の特急ホームに降りた。
9両編成の『あずさ13号』は80%ぐらいの乗車率で定時に新宿を発車。コロナがだいぶ収まってきて、鉄道の利用者・旅行者が確実に増えているのが実感できる。
快晴の中、西に進む。前を進む快速に急病人が出たとかで、立川には10分遅れの到着。ここでほぼ満席になる。その後徐々に遅れを解消するが、甲府も6分遅れの到着だった。丹沢山地、富士山、秩父の山々や南アルプスといった途中の山岳風景が素晴らしい。やはり中央線は好きだ。
甲府で40%ぐらいの人が降り、だいぶ空席ができる。回ってくる車内販売員が二十歳ぐらいの若い女性でなにか初々しい。新幹線で一度男性の販売員に遭遇したことがあるが、珍しいように思う。
左手の車窓が鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、入笠山と過ぎ、右側の車窓は茅ヶ岳、八ヶ岳と並ぶ。今回は右側の席を取ったので八ヶ岳や茅ヶ岳が青空をバックによく見えた。
▲韮崎付近の金ヶ岳(中央左双耳峰)と茅ヶ岳(中央右)
小淵沢では野辺山行の小海線に連絡していたが、まだ5、6分の遅れがあって、乗り換えはお急ぎくださいと車内放送があった。階段を渡った隣のホームの野辺山行への乗り換え時間は4分で、階段から離れた車両に乗っていたら定時でも慌ただしい。今回は到着した時点で発車時間を過ぎていたが、小海線の方はダイヤがまばらなので特急の遅れに合わせて待っていた。最近は小海線に全く乗っていないので、機会があればまた乗ってみたい。
山梨、長野の県境を越えて諏訪湖の方に下ってくると、一部単線区間もあるので遅れは取り戻せそうで取り戻せない。結局6分の遅れを残したまま終点の松本に12:43に着いた。
松本と長野の両方で観光するなら、松本は14:05発の『しなの11号』か14:28発の普通には乗りたいので、駅での写真は後回しにした。2階の改札口を出たあと、観光案内所で地図を貰って、東口(お城口)に出た。松本城へは歩いていける距離なので歩いていく事にする。バスで行くなら乗り場やバスの行先を予め観光案内所で聞いていた方がいい。駅前から乗るのか、斜向かいのアルピコプラザのバスターミナルから乗るのか分かり難い。
▲松本駅東口
ひと月半前の雪の松本とは全然違う。陽気もよく、観光日和だ。東口正面のあがたの森通りを真っ直ぐに東に歩いていき、3つ目の信号(駅から400メートル弱・深志第2)の十字路を左に折れる。本町通りで千歳橋まで北に延びている。街には内外の観光客らしき人達の姿が多い。コロナ禍からの復活を感じる。
深志第2交差点から400メートル弱で女鳥羽川に架かる千歳橋だ。きれいな川で、河原に下りて遊んでいる人の姿も見られる。川沿いに道や道路があるが、橋の手前側は左右に一方通行の道路、向こう側は左手、西側に一方通行の道路がある。
▲千歳橋から見た女鳥羽川
一方、橋を渡った右側は城下の雰囲気を再現した感じの歩行者専用の繩手通りだ。並んでいる店舗は玩具や骨董、駄菓子などの店で、歩いている時間はなかったが興味をそそられた。
変則的な千歳橋交差点で本町通りは終わり、このあと右前方の大名町通りに進む。千歳橋交差点から大名通りを400m近く歩いたところが、国宝の松本城だ。信号を渡った右側に外堀の一部が残っている。
少し歩けば内堀南側の松本城公園。水をたたえた内堀と石垣、松本城の天守閣、遠くの北アルプスに青い空。美しすぎる景色だ。ボランティアの案内の方だろうか、真っ直ぐ先に三角錐の白い常念岳が見え、その左稜線部に黒い槍ヶ岳の穂先が顔を出しているとのこと。槍はめったに見れないので幸運だそうだ。
本丸東側には、内堀を挟んで二の丸御殿跡がある。松本城公園からは繋がっている。
現在、本丸に入るのは南側の黒門のみ。手前左側のチケット売り場で700円の拝観料を払ってチケットを買う。
本丸御殿跡は南西部にある天守閣を除いて広場になっている。観光客が多くて記念写真を撮る人、ベンチで休む人、売店で買い物をする人、天守閣に向かう人といろいろだ。自分は天守閣に向かう。天守閣の前で松本城おもてなし隊の方がお姫様と、武将の恰好で観光客を迎えていた。
建物に入ったところで靴を入れる袋をもらい、靴を脱ぐ。靴は各自持ち歩いての城内見学となる。天守閣内の階段は狭くて急だと心配された。自分でも天守閣に上るという事が、身体に与える負荷を考えていなかった。だがしかし、ここまで来たら上に行くしかない。チケット代を無駄にしてしまう。
上ってみれば、現存する日本最古の五重の天守閣。その天守閣からの眺めは格別。西側に北アルプスが下で見たよりもよく見える。
南側には松本盆地に広がる市街地が見え、眼下には内堀と松本城公園で憩いの時を過ごす人たちが小さく見える。
東側は美ヶ原高原になるが、残雪を残した高原の西のピーク・王ヶ鼻が見える。
北側には国宝の旧開智学校が見えるが、現在耐震補強工事中で休館中だ。
天守閣から外に出て、ベンチで一休み。運動不足もあり、普通の人なら問題ないだろうが、やはり自分にはかなり足に来た。駅までの戻り、バスにしたいと松本城公園のボランティアの方にバス停を訊いて駅の方に200mぐらい歩いたが、バス停の時刻表を見たら15分ぐらい来ない。待つのが嫌なので、結局歩いて戻ることにした。
途中、千歳橋近くで地元の2人連れの自撮りの手伝い(他撮り)をするという出来事もあったが、多少の近道で松本駅まで戻ることができた。松本駅東口と松本城とはバス道路沿いで約1.2キロ、15分から20分もあれば歩けるだろう。
以下つづく。
※文章中の写真では槍ヶ岳がほとんど分からないので、本編シリーズ投稿終了後に分かりやすくトリミングした写真を上げようと思います。












