三島到着15:20の駿豆線を降りて、16:15発の東海バス元箱根港行のバスに乗る。元箱根港行の最終便だ。平日だと15:25発の乗り換え時間5分の便もある。
発車数分前に⑤番乗り場にバスは入ってきた。このバスも中扉を閉鎖して前乗り前降りにした、一般路線バスを観光地用のバスに転用した感じのバスだ。交通系カードの読み取り機が運転席の横に、乗車用と下車用の2つある。
自分を含めて3人の乗客を乗せて定時に発車。藍染坂を通って、左に白滝公園を見て市街地を進む。白滝公園は林や水辺のある市民の憩いの場所みたいで賑わっていた。1人乗り、さらに1人乗り、市内で乗客が増えていく。旧東海道に入って三嶋大社の前を通り、その後乗客は減ったり増えたり。
片側2車線の国道1号線に入って東海道本線、東海道新幹線を交差し、次第に上り道になっていく。交通量はそれほど多くはない。乗客は次第に減って2人に。右折して伊豆フルーツパークの停留場に立ち寄るが、乗り降りゼロ。フルーツパークの交差点を横断する形で1車線道路の旧東海道に入る。乗客に変化がないまま上っていき、バイパスと合流。広い道路をしばらく上れば大きな駐車場のある三島スカイウォークだ。
長さ400メートルの天空の吊り橋。富士山と駿河湾の眺めが格別だそうだが、あいにくの曇り空で富士山は見えない。駿河湾はバスからも少し見えていた。天気がいい日に訪れてみたいところだ。
人気の観光施設のようで係員のいるバス乗り場には行列ができていた。しかし、箱根方面に行くこのバスに乗る人は5、6人だった。
箱根峠に向かってどんどんバスは上っていく。途中で1人乗客が降りたが、民家はほぼないので、道路沿いの店か施設の方かもしれない。峠付近で芦ノ湖スカイラインや箱根新道と出会う。インターチェンジのようになっている。そのまま芦ノ湖に向かって下りていき、湖畔の建物が重なってきたところで箱根町港バス停に着いた。16:57の定時に着いたと思う。運賃は990円也。
ここから小田原行のバスが出るので、終点の元箱根港までは行かずに降りたが、他の乗客もみな降りたのには驚いた。斜め前に箱根登山バスの17:00発の小田原行が①番乗り場に停まっていた。降りた乗客はみなそのバスに直行したが、自分はバス時刻を確認して芦ノ湖の方に向かった。
バス発着場の目と鼻の先に芦ノ湖があった。雲が低く垂れこめた夕暮れ。湖畔には観光客の姿が少しはあるものの、芦ノ湖はどんよりとして寂しかった。
右に目をやると隣の港、箱根関所跡港に停泊中の遊覧船が小さく見えた。思い切りズームして写真を撮る。
反対側、左に目をやれば間近に箱根観光船(海賊船)が一隻停泊していた。帆船風の作りで埠頭の明かりも相まってきれいだ。
こちらが海賊船の乗り場だが、時間も遅いので閉め切りになっていた。船内ではスタッフがまだ働いている姿が見える。
海賊船乗り場の向かい側に箱根駅伝ミュージアムがあった。この辺りが箱根駅伝の往路ゴール、復路出発地点のようだ。
湖畔を離れてバス乗り場に戻ると、次のバスが来ていた。小田原行のバスは運行本数が多いので予定が立てやすい。
時間的に見れる施設もなかったし、天気も曇りで散策する気にもならなかったので、箱根町港18分滞在の17:15発のバスで小田原に向かった。乗客自分1人のみ。1本前のバスはけっこう乗っていたように見えたが、ここは車内を独占だ。もっとも、100mか200mぐらいしか離れていない次の箱根ホテル前で1人乗り、その次の箱根関所跡でさらに1人乗ったのでつかの間の事だった。
元箱根港バス停を過ぎると湖畔を離れて山道に入っていく。芦ノ湖で低く垂れこめていた雲が山道で増し、ガスが次第に濃くなっていく。乗客は途中でさらに1人、2人と増えた。
曽我兄弟の墓を過ぎると874メートルの国道1号線最高地点だが、分からない間に過ぎて今度は坂を下っていき、次第にガスも薄れてくる。バスはしばらく下ったところの、T字路を曲がってすぐにある箱根小涌園の敷地に入り、建物の前のユネッサン前バス停に到着。ここで旅行バックなどを抱えた10人ぐらいが乗ってきた。温泉で寛いできた旅行者という感じだ。
座席は半分ほど乗客で埋まり、バスはさらに箱根路を下っていく。バスからは線路はほとんど見えないが、やがて箱根登山鉄道と出会う。どちらも山の斜面に合わせて蛇行する感じで近づいたり離れたり。途中で早川沿いの下りとなるが、道路のように急なカーブの切れない鉄道の方はスイッチバックでルートを凌いでいく。
谷あいの狭い平野部に密集するように建物が集まった感じの街が箱根湯本だ。ここからは下りも緩やかになり、車も次第に多くなってくる。少しうとうとしていたら小田原市街地に入っていた。新幹線や東海道本線の下を抜け、渋滞に巻き込まれることもなく、箱根町港から所要1時間の18:15ぐらいに小田原駅東口のバスターミナルに着いた。運賃は1,200円でした。
帰りの電車は小田原発18:34宇都宮行。伊東始発なので席は選んでいられない。グリーン車も普通車も空席はあったが、これからの密を避けてグリーン車の端の平席に座った。しかし、2階部分の1階席のほうが落ち着いて良かったかもしれない。相席にはならなかったが、日曜日なので帰りもグリーン車は盛況だった。その後さらに乗り換えたりして、夜遅く家に帰りついた。
箱根は初めてだったし、バス旅も渋滞に巻き込まれることもなく静かにできたので、新鮮な旅だった。電車の空いている曜日、時間帯はまだ検討する余地がありそうだが、今後につながる伊豆・箱根の日帰り旅になった。






