昔の時刻表を投稿した前回は1990年11月のJR上野駅下り旅客時刻表でしたが、この作業はかなり手間がかかり投稿するのに大変な思いをした。その後、起点駅の時刻表として面白そうなのはやはり連絡船航路のある駅ではないかと思い至った。それならば、青函連絡船や宇高連絡船のあった国鉄時代の函館駅や高松駅ではないだろうか。
そこで今回は四国の起点駅・高松を取り上げることにした。宇高連絡船に合わせたダイヤが松山、高知、徳島方面に組まれている。高知方面の土讃本線は多度津からなので、高松は予讃本線と高徳本線の起点駅となる。今回も掲載は起点駅なので下りのみだ。参考として高松到着(下り)の宇高連絡船のダイヤも載せておく。宇野-高松間18.0キロは連絡船で1時間から1時間2分、ホーバー連絡船で23分だ。
ちなみにここでは、1985年3月14日のダイヤ改正後の新しい時刻表(平日)を載せることにする。その時のダイヤ改正の話題としては、常磐線が国際科学技術博覧会(つくば万博)に合わせた臨時駅の万博中央を開設し、ダイヤを組んだことと、四国では小松島線(中田-小松島)がこの日をもって廃線となったことが上げられる。なお、万博に行く場合、万博中央駅から万博会場まで距離があるためバスが出ていた。
◆高松駅時刻表
~予讃本線~
0:(32)45宇⁺ 46高T
4:23T
5:25高 50
6:00池 50琴T
7:20宇 23(48)
8:(00)08中 10西 28宇 35坂(48)55高T
9:05高 30坂* 55琴*(56)
10:08 14中 17(18)40多 55琴(58)
11:00坂 14宇 18西(18)46高(54)
12:04 15中 18坂(18)36 53琴(54)
13:04 20池 27高 47三(48)(55)
14:03高 08宇 22 40西(54)56坂
15:06川高T⁺²(18)19宇 25中⁺³ 35琴 40坂(54)55
16:09須⁺⁴(18)23 28琴T 51西T(56)
17:08 37川池T⁺⁵ 44琴T 56大
18:(00)20宇 35中 40多 43観(55)
19:17 20 50琴
20:(03)22高 27西 45琴
21:17西
22:(00)15観
( )は連絡船到着時刻。青字は快速、赤字は急行およびホーバー、太字は特急。Tは客車、それ以外は気動車。
無印は松山行、宇は宇和島行、高は高知行、池は阿波池田行、琴は琴平行、中は中村行、西は伊予西条行、坂は坂出行、多は多度津行、三は伊予三島行、川は川之江行、須は須崎行、大は大歩危行、観は観音寺行。
* 4/10以降水木運休の日あり
⁺ 八幡浜-宇和島間普通 ⁺² 多度津で川之江行と高知行に分割 ⁺³ 窪川-中村間普通 ⁺⁴ 高知-須崎間普通 ⁺⁵ 多度津で川之江行と阿波池田行に分割
快速は高松-坂出間は通過だが、それ以遠は列車ごとに通過駅が違う。普通も列車によって通過駅あり。高松近辺では香西(下りは朝夕5本のみ)、讃岐府中・八十場(朝夕3本、うち1本は水木運休の日あり)、讃岐塩屋(1日3本のみ)などは普通列車もほとんど停まらない駅だ。
急行は宇和島行が『うわじま』、松山行が『いよ』、高知行が『土佐』、中村行が『あしずり』、特急は予讃本線が『しおかぜ』、土讃本線が『南風』だ。グリーン車は特急のみに連結。
~高徳本線~
5:31本 53T
6:40
7:35海(48)
8:(00)19牟(48)
9:10 36引(56)
10:11(18)(58)
11:(18)24(54)
12:01(18)(54)
13:02 30(48)(55)
14:05 36本(54)
15:04牟(18)22阿(54)
16:05(18)20(56)
17:27 53T
18:(00)22 47引(55)
19:33⁺⁶
20:(03)13
21:00引
22:(00)10
( )は宇高連絡船到着時刻。赤字は急行およびホーバーで、徳島行急行は『阿波』、牟岐行急行は『むろと』。Tは客車、それ以外は気動車。
無印は徳島行、本は三本松行、海は海部行、牟は牟岐行、引は引田行、阿は阿南行。
⁺⁶は池谷-徳島間普通。
『阿波』も『むろと』も全席自由席だ。高松発の高徳本線は普通も特急も現在の方が運転本数は多いが、香川-徳島県境区間の引田-板野間に限っての普通(下り)は11本で、現在の方が7本と少ない。日中はどちらも13時台に1本あるのみだ。
という訳で、1985年の高松駅を取り上げてみた。次回は函館駅にしましょう。