下今市・上今市~新藤原行① | ☆出かけよう!気のむくままに…☆

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 6月末が有効期限の東武鉄道株主優待券。天気と体調がうまく合う日を待って利用を考えていたが、なんとかギリギリで間に合った。猛暑の6月29日、北千住から栃木県に向けて出発しました。何回かに分けてそのレポートを投稿していきます。

 

 下今市(しもいまいち)付近から眺める女峰山がきれいで好きなんですが、これまでは東武日光線の車窓からしか眺めたことがなかった。今回は残雪の残る女峰山を見ようと、4月上旬に東武鉄道の株主乗車券を用意していたんですが、結局雪などないこの6月末に下今市に行くことになった。

 下今市は2017年3月に撮影で一度訪れていて、地元の方に上今市の杉並木や水車を集めた公園に案内してもらった思い出がある。

 今回の遠征ではもう一つ目的地を考えていて、大きなジオラマ世界の東武ワールドスクエアに株主優待の割引券を利用して入園しようと思っていた。どちらを先に行くかは決めていなかった。

 

 北千住で東武ワールドスクエアまでの特急『リバティ会津119号』のきっぷを買おうとしたら、満席で売り切れだった!信じられない。ここまで平日の観光需要は回復しているのか?幸い、下今市まで併結されている『リバティけごん19号』はまだだいぶ空席があったので、下今市を先に回る予定で下今市まで特急券(1,470円)を買った。きっと、『リバティ会津119号』の方は団体さんが乗っているに違いない。

 日光方面の『けごん』と鬼怒川方面の『きぬ』『会津』だと、普段から距離の長い鬼怒川方面の『きぬ』『会津』の方が特急利用者が多いそうだ。

 さて、ホームに降りて売店でおにぎりや飲み物を株主優待割引を使って買おうとしたら、今度はお店が閉店していた!昨年12月はやっていたのになんという事だ。自動販売機で飲み物を買うのがやっとだった。今回の旅、スタートから予定外の事が多すぎる!

 

 北千住11:12発の特急『リバティ会津119号』『リバティけごん19号』が浅草からゆっくりとやってきた。快速ホームの奥に仕切られた下り特急ホームがある。前3両が『リバティ会津』後ろ3両が『リバティけごん』だ。北千住からの利用者はかなり多くて、特に『リバティけごん』の方を中心に長い列ができていた。

 この3月のダイヤ改正で普通や快速だと南栗橋以北への直通がなくなり、南栗橋からワンマン運転の電車に乗り換えることになったためか、直通する特急の利用者が増えたのかもしれない。

北千住リバティけごん19号

 

 昨年12月に東武特急に乗った時は進行方向の右側の席だったので、今回は左側の席が取れてよかった。自動販売機で特急券を買う時、席を選べるのかと思ったら、どうも選べないようだったので、偶然だが希望通りの席が取れてよかった。こちらの方が、近づいてくる日光の山が見やすい。下今市付近での女峰山の車窓は右側から見えることになるが、どうせ下今市で降りるのだからそれは気にならない。

 

 『リバティ』は快調に東武伊勢崎線の複々線区間を飛ばす。左側の席からは上り電車や各駅電車は見えないが、高架区間から流れる景色はよく見える。ただ、快晴にもかかわらず気温が高いせいか靄っていて、遠くの方は霞んでいる。車窓からの山並みは期待できそうにもない。

 複線区間になって春日部に着くと、編成の2号車、5号車のみで乗客は乗り降り。念のための特急券のチェックのためだろう。全席指定なので車内でのチェックはしやすいと思う。春日部駅はホームの高架化の計画があるが、工事は始まったばかりで現在のところはまだ地上ホームだ。

 東武動物公園駅からこれまでの伊勢崎線から日光線に入り、次の停車駅の栃木ではJR両毛線と隣り合わせ。ここは東武鉄道が2面3線、JRが1面2線の島式ホームだ。次の新栃木が東武宇都宮線との分岐駅だが、東武宇都宮線の電車は新栃木折り返しのほか、ここ栃木折り返し、南栗橋折り返しの電車が運転されている。

 

 栃木の次に停車する駅は新鹿沼。JRの鹿沼駅とは離れている。そして、下今市には北千住から1時間半の12:40②番線に到着。『リバティけごん19号』の方は、『リバティ会津119号』に乗れなかった乗客もいたようで、自分を含めてかなり降りた。鬼怒川線に行かれる方は後続の普通に乗り換えることとなる。

 さて、ここ下今市で『リバティ会津119号』と『リバティけごん19号』が切り離される。その作業をしばらく見学させてもらった。左が1~3号車だった『リバティ会津119号』で下今市12:44の先発。右が4~6号車だった『リバティけごん19号』で12:45発。両車を結ぶ通路のホロが外されている。

下今市けごん19号会津119号分割作業1

 

 ホロが収納されて、連結器の固定が解除された。『リバティ会津119号』はこのまま発車となった。

分割作業2

 

 『リバティ会津119号』の後姿。渡り線を渡って右奥の東武鬼怒川線に入っていく。

リバティ会津119号発車

 

 続いて『リバティけごん19号』が発車し、このまま直進して東武日光に向かった。

リバティけごん19号発車

 

 直後に下今市12:51始発の新藤原行の電車が、同じ②番線ホームに入ってきた。特急から乗り換える方や、ここから乗車する地元の方などがかなりホームで待っていた。

新藤原行行入線

 

 下今市駅は2面4線の島式ホーム二つからなる。観光列車のSL『大樹』やDL『大樹』運行もしているので留置線やターンテーブル(転車台)、機関庫なども構内にはある。構内にはSL展示館や見学ゾーンもあるようだが、気がつかなかった。下調べがたりなかった。

 ①②番線の下りホーム側の留置線に検査車輌が置かれていたのでホームから撮った。ちなみに、転車台や機関庫は上り③④番線ホーム側の方にある。

下今市の保線車両

 

 そうこうするうちに新藤原行の普通が発車。『リバティ会津119号』を追うように東武鬼怒川線に入っていった。

新藤原行発車

 

 下今市の日光側のポイントを見ると、鬼怒川線と繋がるのは②④番線で、日光からの上りは③④番線にしか入れない構造になっているのが分かる。分割・併合する特急は下りが②番線、上りが④番線となる。また、日光からの下今市折り返し電車は③番線か④番線入線となる。『大樹』は概ね④番線での運用とみてよさそうだ。

 

 下りホームで一通り電車の運行を見たので外に出ることにする。この日は平日で『大樹』の運転はあと2時間ぐらいなかったので、当初の予定通り女峰山の眺めの良さそうなところに行こうと思う。上りホームから機関庫を見たい気もしたが、時間も考えて外に出ることにした。

 

 つづく…。