2019年夏の“青春18きっぷ”5回目は、利用期間の最終日9月10日。台風15号などの影響でダイヤが乱れまくった前日に続いて北関東を目指す。現在では通常扱いの駅になっているが、当時は臨時扱いの駅だったあしかがフラワーパークを目指し、実際にあしかがフラワーパークに入園してどんなところか見てきた。“休日お出かけパス”のエリア内なので青春18きっぷの期間外でもお得切符で行きやすいところだ。
台風一過で残暑の厳しい1日。鉄道旅を楽しむ遠回りルート、水戸線から小山に行き、両毛線であしかがフラワーパーク駅に行く予定だったが、藤代で上り車両が故障、その日6時間常磐線が不通になった。往路を武蔵野線から京浜東北線、東北線、両毛線ルートに変更する。南浦和の乗り換え時間0分、路線がクロスしている駅なので常時利用者じゃないと乗り換えに手間取るが奇跡的に間に合う。しかし、浦和乗り換えが2分あったのに間に合わず。ようするに、京浜東北線が多少遅れていたという事か。
後続の古河行に乗り、古河であとから来た新宿湘南ラインに乗って小山へ。小山の乗り換え時間は2分だが、ここはホームが離れているので少なくても5分は欲しい駅。案の定両毛線への乗り換えは失敗。
次の電車まで1時間近くあるので小山を散歩することにした。西口の駅前道路を真っ直ぐに歩いていき、思川のこちら側にある祇園城跡に行ってきた。けっこうアップダウンがあり、道などが整備された公園になっていた。午後の陽射しは強くて暑い。公園には人はほとんどいなくて、汗だらだらになった記憶がある。
駅に戻って小山15:02発の高崎行4輌編成の両毛線に乗る。ホームはガラガラだが車内はそれなりの乗客がいた。1面1線のあしかがフラワーパークまではおよそ35分。この無人駅の下車客は10人足らず。多分、9月は一番乗降者が少ないシーズンだと思う。新しい駅だけあって平屋だが、駅舎はきれいなコンクリ製でできている。駅前ロータリーも新しく、車は1台も停まっていないが多客期は人も車も賑わいそうだ。
周りにはほぼ何もない。道路の向かい側、左に高い生け垣が道路沿いに延びていてフラワーパーク内が見えないようになっている。フラワーパークの入口はその生垣沿いに小山方向に数百メートル戻ったところだ。駐車場の横に建物があり、オフシーズンだからか中のおみやげ売場の奥にチケット売場と入口があった。入園料は多客期は高く、オフシーズンは安い。その時は300円だったが、藤のシーズンは1,800円だ。いずれも当時の入園料。
入ってすぐが水生植物エリア(フラワーステージ)。
奥に行くと水の抜かれているエリアもある。園内は多数の扇風機が置かれていて、暑さと湿気から植物を守っていた。カフェ(マロニエ)やレストランもあるが店舗の営業はしていなくて、休憩所として暑さを凌げる場所になっていた。入園者が数えるほどしかいないオフシーズンだから致し方ない。
マロニエの前から見えたうす紅橋は、まるでジブリの世界から抜け出したような別世界感だ。
つつじエリア、しゃくなげエリアと抜けて大長藤の棚に行った。園内にはこの様に大きな藤棚がいくつかあるが、凄すぎて見惚れる。
このドーム型のバラ園も花のシーズンはきれいだろう。
途中、休憩所で一休みし、ゆっくりと園内を一回りした。
オフシーズンの入園なので全然イメージできないだろうが、藤棚などには多数の豆電球が取り付けられていて季節によりイルミネーションとして点灯される。あしかがフラワーパークはそうした夜間営業時や藤の花の季節は多数の入園者で賑わうそうだ。ただ、コロナ禍の現在はそれほどでもないかもしれない。
その後駅まで戻り、帰路についた。