2021年12月:大洗~袋田① | ☆出かけよう!気のむくままに…☆

☆出かけよう!気のむくままに…☆

プチ鉄道旅紀行、なんとなくアド街ック、ちょっと文化的に劇場へ、その他いろいろ書いています。なお、古い投稿は時々整理します。
また、記事と直接関係ないコメントは掲載されない場合がありますのでご了承ください。

 活動再開第2弾。「ときわ路パス」で大洗とこの春全線開通した水郡線の久慈川第6橋梁を見に行ってきた。まずは鹿島臨海鉄道の大洗に行きます。

 

 おおむね茨城県内のJR線、関東鉄道、鹿島臨海鉄道、ひたち海浜鉄道、真岡鉄道がフリーエリアの「ときわ路パス」は、季節限定の土曜・休日の1日フリー切符。特急やグリーン車に乗るときは運賃部分は不要。このような切符はJR東日本エリアにはかなりあり、地元の方や周辺の方にはけっこう使いやすい。ただ、発売場所がエリア内なので、エリア外の方は少し面倒くさいかも。

 

 常磐線の茨城県内南端駅・取手で切符を購入。特急『ときわ57号』待ち合わせで停車中の勝田行355Mはかなり空いていた。11:02発という時間帯と、コロナ禍で外出自粛する人もいたため乗客が少なかったと思う。グリーン車での乗車を考えていたが乗客が少ないのでそのまま普通車で行くことにした。

 定時に発車。交直切り替えのデッドゾーンも昔のように電気が一時的に消えることもなく、スムーズに進む。土浦で4分停車、高浜で8分停車。高浜は後続の『ひたち9号』待ち。上野を44分後に出発の『ひたち9号』(写真)に抜かれる。かつては「つりの高浜」というフレーズが駅にあって、魚の泳いでいる水槽が置かれていたが、今もあるかは不明。近くを流れる恋瀬川が霞ケ浦の北端に注ぎ、辺りが釣りの名所になっていることからそのフレーズがついたようだ。

高浜駅『ひたち9号』

 

 ほぼ一貫して、乗る人よりも降りる人が多い駅が続いてきたが、水戸線と合流する友部あたりからは水戸の都市圏となり乗車客が増えてくる。イオンモールの最寄り駅・内原はそれなりに乗り降りがあるが、駅からは少し歩くのでイオンモールの鉄道利用者は比率がそれほど多いとは思えない。

 

 紅葉もほぼ終わった偕楽園を左に、千波湖を右に見るとまもなく水戸だ。駅の手前左側の崖にあったいくつかの人の手によるトンネル、防空壕が見当たらない。見逃したのでなければ、古くて落盤すると危険なので埋めたという事か。なんか、コンクリートの壁になっているようだが、それは別の場所か。

 

 左側の水郡線の留置線に何輌か停まっている気動車を見ながら、電車は水戸駅の④番線ホームに入っていった。12:25着。2階に改札口はあるが、外には出ずにトイレで用を足し、コンビニで軽食を確保して鹿島臨海鉄道の⑧番線に下りる。⑧番線には12:30着の1輌単車の気動車が着いたところ。折り返しで12:45発の大洗行となる。

水戸8番線大洗行

 

 時間までホームから駅の写真を撮る。⑦⑧番線ホームの上野寄りに移動して撮った写真が下。留置線に電気機関車が数輌退避しているのが小さく見える。

水戸駅上野方

 

 駅舎の下の日影から振り返った鹿島臨海鉄道の車両。快晴で日影と日向のコントラストが強い。⑧番線の線路には架線がないが、右の留置線には架線がある。⑧番線が鹿島臨海鉄道の管理下なのが分かる。

水戸駅8番線遠景

 

 ホームには水戸駅名物、特急車両型(フレッシュひたち)NEWDAYSが目立つ。中は普通のコンビニだ。すでに上のNEWDAYSで買い物は済んでいるので外から写真を撮るだけ。

水戸駅8番線大洗行前

 

 立ち客もいる盛況の車両はワンマン運転で定時に水戸を出発。いったん、常磐線の電化区間を通ってから非電化の鹿島臨海鉄道区間に入り、右に留置線、左に常磐線本線を見ながら非電化の線路を進む。徐々に高架になっていき、常磐線本線と別れる。単線高架をディーゼルエンジンが唸りを発しながら東に進む。水戸の隣の東水戸で大洗発12::44の単車と交換待ち。数分後に上り到着、こちらも立ち客のいる盛況。

 

 東水戸発車。この辺りから線路両側の防風壁の劣化が目につき始める。何ヶ所かで割れて破片が線路脇に崩れ落ちている。常澄-大洗間になるとその劣化はいっそう目に付くようになるが、部分的には鉄板で上から補強されていた。中には石の部分が完全に落ちて鉄骨が見え、穴が開いた状態の所もある。駅員に訊いたところ、劣化しているのは珪土ブロックだそうで、下に落ちたら危ないところを補強しているそうだ。勿論、コンクリート部分は大丈夫なので鉄道の運行に問題はない。

 しかし、鉄道建設公団(解散)が何故この路線建設で脆い珪土ブロックを使ったのか不思議だ。第3セクター線の鹿島臨海鉄道にとって、設備費用の増加につながったのではないか?なお、水戸-鹿島神宮間(鹿島臨海鉄道区間は鹿島サッカースタジアムまで)の旅客営業運転は1985年3月からで、今年で旅客運転開始36年になる。

 

 水戸から3駅目が大洗。13:03③番線到着。鹿島臨海鉄道の本社があり、車両基地がある駅だ。2面3線で待避線、自動洗車機などもある。ホームから写真を撮るのは初めてではないが、鉄道好きとしては過去は過去で今回は今回で撮る。

大洗駅待避線

 

 ②③番線ホームの水戸寄り。

大洗駅水戸方

 

 逆に鹿島神宮方向。陽射しが眩しい。

大洗駅鹿島方

 

 撮影後、階段を下りて改札口に向かった。駅にはアニメのポスターが多数貼り出されていたが、その方面には詳しくないのでスルーする。