都営まるごと切符の旅 | ☆出かけよう!気のむくままに…☆

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 「都営まるごときっぷ」という都営地下鉄、都バス、都電、日暮里舎人ライナーが一日乗り放題の切符がある。値段は700円と手ごろで、駅の券売機や定期券売り場で販売されている。今回はその切符を使ったぶらり旅だ。時は3年前の2018年10月の平日。いつものように野暮用を済ましてからの出発で、今回は特に遅く夕方の日暮里から出発。大半は暗い中での移動となり、写真は少ない。

 

 まずは一月前にも訪れた谷中。谷中ぎんざ通りより北側にある富士見坂。富士山が見えることから名付けられた富士見坂だが、今は間にマンションが建ってしまい見えない。でも、狭くて急な石畳のこの坂道はきれいで特別な感じがした。

谷中富士見坂

 

 坂下の道を左に歩き、少し行けば谷中ぎんざ通りに合流。昭和の雰囲気の商店街を抜けて日暮里に戻った。

谷中ぎんざ

 

 日暮里からは舎人ライナーで熊野前まで乗車。舎人ライナーの様子は過去の『東京フリー切符ぶらり旅3』のレポをどうぞ…。熊野前から都電に乗って町屋駅前に。東京メトロ千代田線と京成本線の町屋駅との乗換駅。ここでうろうろして乗り換えの確認。地下の千代田線、高架の京成線、地上の都電と三者三様。このエリアの都電は道路とは別の専用軌道。駅を出て、踏切を渡ったビルに千代田線への入り口があった。京成線は2、3分ぐらい歩いたところにあり、千代田線とは地下通路が繋がっていたと思う。

 

 町屋周辺を少し見て回ってから隣の荒川7丁目駅まで歩いた。古いアパートや落ち着いた感じの民家が多くて、最新のマンションとか高層ビルは見当たらなかった。暗くなる中、荒川7丁目から都電で戻る。都電はいつも立ち客がいる利用者の多い乗り物。この日もそうだった。町屋駅前、熊野前を通り、荒川遊園地前で降りた。もう遅かったが、歩いて10分ほどの荒川遊園地まで行ってみた。閉まっていたが場所が知識として残ったので良しである。

 再び都電に乗り先に進む。王子駅前は京浜東北線王子駅への乗換駅。すぐ隣が京浜東北線だ。都電はここから明治通りに出て道路軌条となり、JRの高架下をくぐり左にカーブ。王子駅に隣接している飛鳥山公園の反対側交差点近くが飛鳥山駅。ここで下車して夜の飛鳥山公園に入る。園内には古い都電車両も展示されていて、中に入ることもできる。夜だったが公園内にはまだ人はいた。街灯に照らされた園内をしばらく歩いて公園を抜け、京浜東北線の跨線橋を渡って改札口前も抜け、都電の王子駅前駅に戻った。

 3つ先の新庚申塚が都営地下鉄三田線・西巣鴨への乗換駅。ここは300メートルぐらい駅が離れているので、乗換駅と言えるのか甚だ疑問。どちらも都営なのでそういう事になっているのだろう。300メートル歩いて三田線に乗り、都心に向かう。電車は東急目黒線乗り入れの日吉行。帰宅時間帯にかかるが、この辺りは帰宅ラッシュと逆方向になるので空いていた。水道橋、神保町、大手町進むにつれて混んでくる。降りる駅を決めていなかったが、電車も混んできたので東京タワーにでも行ってみるかと芝公園で降りた。

 

 改札口を抜け、最寄りの出口から地上に出ると横が芝公園。公園内は街灯の灯りで充分な明るさがあり、起伏のある林の中も歩きやすい。林の中の遊歩道を通って丘を越えてしばらく歩くと、開けた芝生の広場となり東京タワーが大きく見えた。芝公園を抜け、道路を東京タワーに向かって歩く。頭上にそびえる東京タワーは首をまっすぐ上に向けないと上まで見えない。

東京タワー

 

 東京タワーには登ったことがなかったのでチケットを買って上まで登ることにした。夜だったが、夜景目当ての観光客やカップルがひっきりなしにやってきて、エレベーターは順番待ち。係員の指示に従って乗り込んだ。中ほどの展望階までのチケットと、さらにその上、最上階までのチケットがあるが、自分は最上階まで行くチケット。まあそれなりの料金はかかった。途中でエレベーターを乗り換え、飲まないと先に進めない感じで飲み物のカップを手渡され、記念写真を撮られ、最上階に行った。四方の夜景がよく見えた。写真は南東方向と南方向。

東京タワーからの夜景

 

東京タワーからの夜景

 

 北東方向にスカイツリーも見えた。でも、最上階よりも普通のチケットの中ほどの展望階の方が広くて休憩スペースやカフェもあるからいいかな。ハロウィーン用のコスプレがいくつか用意されていて、試着して記念撮影に利用してくださいみたいになっていた。お客はこちらの展望階の方が断然多かった。おなかも空いたので、夜景を見ながらカフェで休憩。その後、土産物屋が並ぶ2階フリースペースの一角で記念に撮られた写真を受け取り、階段を下りて外に出た。

 

 道路に都営バスが止まっていたので運転手に訊いたら、間もなく発車の品川行だった。フリー切符で乗れるのでそのまま乗った。乗客は少なかったが、仕事帰り風の中年女性と意気投合して話していたら、その女性だけ途中で降りたので運転手は降りないんですかと戸惑っていた。自分も新橋駅近くで降りてもよかったんだが、せっかくなので最後まで乗った。ルートはJRの西側から東に抜けて遠回りして品川駅の東口に着くものだった。会社や工場などが多いエリアだったが、たまにはバス移動もいいものだ。普段見ることのない車窓を見ることができた。

 

 そんな訳でほとんど夜の「都営まるごときっぷ」の旅終了です。