ミュージカル座『アイランド~かつてこの島で~』(5/7~12@六行会ホール)ダブルキャストの星組11日ソワレを観てきました。船越真美子 さんの応援です。
原題はブロードウェイで上演された『Once on this Island』で、ミュージカル座としては昨年に続き再演。初演で主役のティ・モーンを演じた片山陽加さんが今回もシングルキャストでティ・モーンです。
◆あらすじ
カリブ海に浮かぶフランスのとある島。その島には昔、決して交わる事のない2つの階級があった。
神々に祈りを捧げながら日々働く農民たちと、優雅にパーティーを楽しむ富裕層。
神のイタズラで嵐の日に大木に引っかかっていた少女ティ・モーン。彼女は、農民の老夫婦の溢れる愛を受けて元気な娘に成長していった。
ある日ティ・モーンは事故で瀕死の怪我をした青年ダニエルを見つけ、全身全霊で看病する。ダニエルは富裕層・ポゾーム家の息子だった。
やがて2人は恋に落ちるが、ダニエルには婚約者がいた・・・。
◆感想
よかったですね。作品自体もよかったですし、片山さんもよかったですし、応援している真美子さんもよかった。とにかくテーマに余計なサブストーリー的なこととかがなくて、寄り道なしの一本線。軽快な生演奏に乗って、テンポのいい展開。曲に合わせたみなさんのダンスも迫力があって、あっという間の1時間半でした。
みんなで踊るダンスが楽しくて客席から自然と手拍子が起こり、ティ・モーンの涙にハラハラして、コミカルなやり取りにニッコリして・・・舞台上の一体となった熱気がすごくて、盛り上がったなぁ。
ベテラン陣の歌や演技が素晴しい。作品全体を支えている感じ。片山さんもすごいね。歌っていてちょっと声がきつそうなところもあったけど、延びがよくて聴き惚れちゃうところもあった。特にダンスはパワフルでキレていたし、表情にドキっとさせられるシーンもあった。なによりも演者としての熱意が伝わってきて感動した。
真美子さんはダンスが滑らかできれい、それでいて力強さもあってさすがだなと思った。脇での細かい動きとか、表情にも長いキャリアを感じさせたし、彼女らしさが出ていた。ストーリーテラーとしてのセリフ・歌も多くて自然と引き付けられたな。
フリーになっての再出発作品になるけど、こういう作品で真美子さんが再スタートできてよかったなと思う。なんかさらなる可能性を感じた。真美子さんはこれからもどんどん進化していくだろうな^^。
少女時代のティ・モーンを演じた前廣衿花さんもしっかりしていていいね。子役がしっかりしている舞台は間違いない。
まとまりなく書いているけど、それだけ楽しくてよかった『アイランド』でした。出演者やスタッフのみなさんのこれからのご活躍、お祈りしています。
◆キャスト(星組)
ティ・モーン:片山陽加S・・・主人公・黒人の少女
:前廣衿花・・・ティ・モーンの幼少期
ダニエル:小林遼介・・・裕福な白人男性の若者(9日までは上野聖太)
トントン・ジュリアン:森田浩平S・・・ティ・モーンの養父
ママ・ユーラリー:末次美沙緒S・・・ティ・モーンの養母
アグウェ:石原慎一S・・・水の神
アサカ:鈴木結加里S・・・大地の母
パパ・ゲー:小野田龍之介S・・・死を司る悪魔
エルズリー:秋山エリサS・・・愛の女神
アンドレア:柑奈めい・・・ダニエルの婚約者
【ストーリーテラー】森西健S、石岡貢二郎S、鈴木雄太S、佐久間雄生S、増田拓磨S、木村優希、池田皓、高橋宏治、船越真美子、高橋咲、鈴木莉菜、和泉桃、植竹奈津美、田熊さや子、鈴木奈央、安尾絵美、美友、湯井あかり、川田真由美
※ダニエルは日付で分けたダブルキャスト、Sはシングルキャスト